10指-2 多目的コホートによるがん・循環器疾患の疫学研究
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主任研究者 国立がんセンター研究所支所 津金 昌一郎
研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位 |
分担研究課題名 |
津金 昌一郎
国立がんセンター研究所支所 部長
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コホート研究の総括(がん) |
緒方 絢
国立循環器病センター病院 部長 |
コホート研究の総括(循環器) |
佐々木 敏
国立がんセンター研究所支所 室長 |
コホート I 地区の調査総括 |
祖父江 友孝
国立がんセンター研究所 室長 |
コホート II 地区の調査総括 |
馬場 俊六
国立循環器病センター病院 医長 |
コホート地域の住民調査(国循計画検診群) |
小泉 明*1
岩手県二戸保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(岩手県二戸地域) |
佐野 譲*2
岩手県二戸保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(岩手県二戸地域) |
長澤 信介
秋田県横手保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(秋田県横手地域) |
近藤 俊明
長野県佐久保健所 所長
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コホート地域の住民調査(長野県佐久地域) |
譜久山 民子
沖縄県石川保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(沖縄県石川地域) |
清古 愛弓*1
東京都葛飾保健所 課長 |
コホート地域の住民調査(東京都葛飾地域) |
伊藤 史子*2
東京都葛飾保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(東京都葛飾地域) |
茂手木 甲壽夫*3
茨城県笠間保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(茨城県笠間地域) |
村田 明*4
茨城県水戸保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(茨城県水戸地域) |
藤枝 隆*2
茨城県水戸保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(茨城県水戸地域) |
阿部 俊幸
新潟県柏崎保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(新潟県柏崎地域) |
青木 佳壽子
大阪府吹田保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(大阪府吹田地域) |
寺尾 敦史*1
高知県中央東保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(高知県中央東地域) |
石川 善紀*2
高知県中央東保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(高知県中央東地域) |
古賀 敏治*1
長崎県上五島保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(長崎県上五島地域) |
浦田 実*2
長崎県上五島保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(長崎県上五島地域) |
恩河 尚清*3
沖縄県宮古保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(沖縄県宮古地域) |
高江洲 均*5
沖縄県宮古保健所 所長 |
コホート地域の住民調査(沖縄県宮古地域) |
渡邊 昌
東京農業大学農学部 教授 |
コホート研究における食事性ホルモン要因に関する研究 |
小西 正光
愛媛大学医学部 教授 |
コホート研究における肥満の質的差異と予後に関する研究 |
富永 祐民
愛知県がんセンター研究所 所長 |
コホート研究の妥当性に関する研究 |
飯田 稔*1
大阪府立成人病センター 部長 |
コホート研究における検査データの精度管理 |
佐藤 眞一*2
大阪府立成人病センター 医長 |
コホート研究における検査データの精度管理 |
松島 松翠*3
日本農村医学研究所 部長 |
コホート地域内における症例対照研究 |
夏川 周介*5
日本農村医学研究所 部長 |
コホート地域内における症例対照研究 |
松村 康弘
国立健康栄養研究所 室長 |
コホート研究における栄養関連疾患に関する研究 |
兜 真徳
国立環境研究所 上席研究官 |
コホート研究における地域環境要因の活用に関する研究 |
椙村 春彦
浜松医科大学 教授 |
コホート研究における遺伝子指標の活用に関する研究 |
磯 博康*2
筑波大学社会医学系 助教授 |
コホート研究における循環器疾患関連要因に関する研究 |
*1:平成10年4月1日−平成12年3月31日
*2:平成12年4月1日−平成13年3月31日
*3:平成10年4月1日−平成11年3月31日
*4:平成11年4月1日−平成12年3月31日
*5:平成11年4月1日−平成13年3月31日
平成12年度研究報告 研究成果の要旨
コホート対象者14万人について、平成11年末迄の追跡を引き続き行い、累計で5,965名の死亡、10,614名の転出、5,259のがん、1,992の脳卒中、
368の心筋梗塞罹患を把握した。5年後調査を全地域終了し、10年の追跡を終了したコホート I の対象者53,912名に対し、10年後のアンケート調査を実施し、45,324名(84%)
より回収した。コホート I について、ベースライン調査アンケートと死亡や胃がん・脳卒中罹患との関連の検討を開始した。アンケート回答者のがん死亡率は、非回答に比べて追跡初期2年間のみ低値であったが、その後は差異は認められなかった。喫煙は分化型の、飲酒は噴門部の胃がんリスクと関連していた。用いた食物摂取頻度調査票から推定した栄養素摂取量は、28日間の食事記録調査から計算された値と、多くの栄養素で高い相関が得られた。研究概要・成果について、パンフレット、講演会、ホームページなどにより情報公開に努めた。
平成10年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨
コホート対象14万人について、平成11年末迄の追跡を引き続き行い、累計で5,965名の死亡、10,614名の転出、5,259のがん、1,992の脳卒中368の心筋梗塞罹患を把握した。5年後調査を全地域終了し、10年経過したコホート I の対象者に対しアンケート調査を実施し84%より回収した。ベースライン調査アンケートと死亡との関連の検討を開始した。肥満指数との関連は、男女共にU型の関連を示し、喫煙は腸管型の胃がんリスクと飲酒は噴門部の胃がんリスクと関連していた。アンケート回答者のがん死亡率は、非回答者に比べ追跡初期2年間のみ低値であったが、その後は差がなかった。がん自己申告の感度は36%と推定され、がん罹患把握のために地域がん登録システムが必須であることが示された。用いた食物摂取頻度調査票から推定した栄養素摂取量は、食事記録調査から計算された値と、多くの栄養素で高い相関係数が得られた。糖尿帽や白内障との関連も検討出来るように準備を行った。研究概要や成果についての情報公開に努めた。
本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。 |
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