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主任研究者 国立がんセンター研究所 山口 建 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成12年10月1日−平成13年3月31日 *3:平成12年 4月1日−平成13年3月31日 平成12年度研究報告 研究成果の要旨 国民皆保険制度の中で、高度で良質な医療を適正な医療費負担で実現することが、我が国のがん医療にも求められている。本研究においては、がん医療の現場における標準化の手法とがん医療の経済学的分析についての検討を行った。がん医療の標準化に関しては、疾病管理の考え方を導入するとともに、入院期間に実施されるがん治療の詳細な手順書としてのクリティカル・パス法の作成、実施について検討した。特に、肺切除術後の標準治療計画を実施し、看護の質の向上と患者満足の面から検討し、さらに、進行度にあわせた胃がんにおけるクリティカル・パス試案を作成した。がんの医療経済学的検討に関しては、主要な7種類のがんについて、がん検診から診断、治療、リハビリテーションまたは緩和ケアに至るまでの一連の経過を観察するシステムモデルを開発し、がん医療の社会経済的貢献の数値化を検討し、5年生存率の低いがんを慢性疾患化させることによって費用便益比が大幅に改善することを示した。さらに、医療機関における原価計算に関し、クリティカル・パスを利用した計算方法の有用性につき検討を加えた。 平成10年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 国民皆保険制度の中で、高度で良質な医療を適正な医療費負担で実現することが、我が国のがん医療にも求められている。本研究においては、がん医療の現場における標準化の手法とがん医療の経済学的分析についての検討を行った。がん医療の標準化に関しては、疾病管理の考え方を導入するとともに、入院期間に実施されるがん治療の詳細な手順書としてのクリティカル・パス法の作成、実施について検討した。また、胃がん、大腸がん、肺がん、肝細胞がんについて、治療前の画像診断の実施状況を調査した。がんの医療経済学的検討に関しては、急性期入院医療の包括支払い方式(DRG/PPS)を想定したがん医療費の試算を行うとともに、主要な7種類のがんについて、がん検診から診断、治療、リハビリテーションまたは緩和ケアに至るまでの一連の経過を観察するシステムモデルを開発した。後者の検討では、がん医療の社会経済的貢献の数値化を試み、5年生存率の低いがんを慢性疾患化させることによって費用便益比が大幅に改善することを示した。さらに、医療機関における原価計算に関し、クリティカル・パスを利用した計算方法の有用性につき検討を加えた。
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更新日:2004/12/01 |