12-16 がんの化学予防効果の検索モデルの検討
 
がん研究助成金タイトルバー
がん研究助成金 計画研究 計画研究一覧へ戻る

12-16 がんの化学予防効果の検索モデルの検討

主任研究者 大阪市立大学医学部 福島 昭治


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
福島 昭治
大阪市立大学医学部 教授
多臓器標的性検索モデルの確立
上坂 敏弘
広島大学 助手
胃がん予防検索モデルの検討
吉見 直己
岐阜大学医学部 助教授
大腸がん予防検索モデルの検討
古川 文夫
国立医薬品食品衛生研究所主任研究官
膵臓がん予防検索モデルの検討
中江 大
奈良県立医科大学 助教授
肺がん予防検索モデルの検討
松岡 洋一郎
国立がんセンター 室長
乳がん予防検索モデルの検討


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

既存の多臓器中期発がん試験法をもとに、がんの化学予防物質の中期検索モデルを開発し、S-methylcysteineに大腸発がん抑制作用があることを見出した。胃がん早期検出のマーカーとして、胃がん細胞特異的に結合するレクチンの同定を試みている。ACFの形態を示さない異形腺管にβカテニンの遺伝子変異が高頻度に見出され、大腸がん予防検索のマーカーとして有用と考えられた。BOPを10mg/kg 4回/週投与し、12週間後に膵がん26.6%、異形成53.3%の発生を認め、短期検索法としての有用性を見出した。BHPによる肺発がん系を利用し、BHP200ppm、8週間飲料水投与後、ABPC+PBN 2週間処置で肺胞上皮過形成が有意に減少した。c-Ha-rasトランスジェニックラット乳腺において、NMU処置10日目の極早期より上皮の腫瘍性増殖が認められ、早期検索モデルとしての有用性を見出した。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



前の研究へ

| がん研究助成金トップへ |


更新日:2004/12/01