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主任研究者 埼玉医科大学 松谷 雅生 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 平成12年度は、小児悪性脳腫瘍の内のgerm cell tumor長期生存者の脳高次機能、下垂体機能、および放射線治療後の脳血管障害の発生を検討した。110例の治療後Karnofsky performance scaleは、80以上が91%で良好なKPSが得られている。化学療法を併用することにより照射線量を24Gyに減量した神経下垂体部腫瘍34例の下垂体前葉機能は治療前と不変で、改善はないものの刺激試験に対して低反応を維持していた。従来の放射線治療50Gy治療では全例で悪化したことと比較すれば優れた結果である。過去の治療症例も含め、5年以上の生存者104例のMRI追跡検査により4例でcavernous angiomaの出現を認めた。この発生比率(3.7%)は自然発生率(0.4%)より明らかに高く、放射線治療合併症の1つとして判定できる。56例にMR angiographyを行った結果、症候性の脳血管障害が6例認められた。高次脳機能を低下させる要因として無視できない。
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更新日:2004/12/01 |