13-6 頭頸部がんにおける機能温存治療の標準化に関する研究
 
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13-6 頭頸部がんにおける機能温存治療の標準化に関する研究

主任研究者 国立がんセンター東病院 林 隆一


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
林 隆一
国立がんセンター東病院 医長
頭頸部がんにおける機能温存療法の標準化に関する研究
長谷川 泰久
愛知県がんセンター
口腔・中咽頭がんに対する治療方針、治療成績、術後機能に関する研究
藤井 正人
慶應義塾大学医学部
中下咽頭がんに対する機能温存を目指した集学的治療の開発
川端 一嘉
財団法人癌研究会附属病院
咽頭がんにおける機能温存治療討
吉野 邦俊
大阪府立成人病センター
喉頭・咽頭がんにおける機能温存治療
永原 國彦
国立京都病院
喉頭がん・下咽頭がんに対する喉頭温存手術の標準化
明神 美弥子
国立札幌病院
CDDP同時併用時における至適放射線治療スケジュールの検討
雲井 一夫
国立姫路病院
頭頸部がんにおける機能温存治療の標準化に関する研究


平成13年度研究報告 研究成果の要旨

声門がんT1T2症例放射線治療後非制御例に対する治療については、集積結果では58%の症例に喉頭全摘術が行われていたが、放射線治療後の局所再発を早期に発見することで喉頭部分切除の適応が増える可能性も認められた。また喉頭部分切除症例における局所制御率は89%、喉頭温存率は81%と良好であり、術後合併症の発生率、生存率は喉頭全摘術と差はなく、喉頭部分切除術は機能温存治療として有用であり、放射線治療非制御症例に対する標準的な治療となりうる。舌亜全摘・舌全摘術症例における喉頭温存状況についての解析では、舌切除時に同時に喉頭摘出を行った症例の80%は誤嚥予防を目的としていた。しかし、喉頭を温存した舌全摘術症例のうち41%には喉頭温存がなされており、また73%の症例には音声温存が可能であった。舌全摘症例の予後は不良であり、誤嚥防止手術の併施などさらに喉頭温存が図られる必要がある。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01