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主任研究者 大阪府立成人病センター 稲治 英生 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 1993年12月までに乳房温存療法がなされた触診腫瘍径3cm以下の乳癌を班員、班友、研究協力者の施設よりアンケート調査した。集計しえた乳癌1901例(平均観察期間115.5ヶ月)の10年遠隔無再発生存率は88.4%であり、腫瘍径3cm以下の乳癌に対する乳房温存療法の安全性が長期追跡結果からも確認された。また、10年での累積乳房内再発率は放射線療法併用群8.5%に対し、非併用群では17.2%と有意に(p<0.0001)高率であった。また、乳房内再発に関与する因子として15の因子について多変量解析を行った結果、断端陽性、放射線療法非併用、若年者(35歳未満)、リンパ節転移陽性、術後化学療法なし、などが有意の乳房内再発危険因子であった。また、遠隔再発に関与する危険因子の多変量解析による検討結果では、リンパ節転移、年齢のほか乳房内再発が有意の危険因子(p=0.049、ハザード比1.8)であることが示され、乳房内再発例ではその後の全身療法の重要性が示唆された。
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更新日:2004/12/01 |