主任研究者 国立がんセンター 佐々木 康綱 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 基礎研究では、薬物相互作用について、methotrexateを例として遊離肝細胞・胆管側膜ベシクルを用いて定量的に予測する方法を開発した。マウスモデルによりirinotecanが投与量依存性にDPD活性の日内変動に影響を与えることを明らかにした。遺伝薬理学的手法を用いてtegafurから5-fluorouracilへの代謝に関わるCYP2A6の日本人における遺伝変異型を見いだした。臨床研究では、population pharmacokinetics解析によりS-1投与後、血中gimeracil濃度が5-FUの血中濃度を決定する主要因となることを発見した。プラチナ製剤を含む併用化学療法が貧血の大きな要因であることを明らかにした。前向き研究としては薬力学におけるPETの評価、遺伝子情報に基づいたirinotecanの投与量の決定、probe drugを用いたdocetaxelの投与量決定のプロジェクトを開始した。
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更新日:2004/12/01 |