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主任研究者 広島大学医学部 山脇 成人 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 がん患者の抑うつに焦点を当てて、抑うつ症状の発現機序について、脳機能画像解析研究、臨床薬理学的研究を行った。その結果、がんの手術後にうつ病患者では、DEX/CRH負荷試験の非抑制が多く、FDG-PET検査では糖代謝が左上前頭回で低下、右海馬傍回で上昇していた。脳磁図(MEG)を用いたSensory gating systemに関する検討を行ったところ、心理的ストレス負荷により、感覚刺激への適応現象が減弱し、刺激に敏感になることが判明した。がん患者における抗うつ薬Nortriptylineの薬物動態に関する臨床薬理遺伝学的検討を行った結果、CYP2D6の変異遺伝子数によって代謝活性に差があることが判明し、この遺伝子変異の特定により至適投与量の予測が可能であることが示唆された。また、がん患者の抑うつのスクリーニング法として、Distress Thermometer、Impact Thermometerによる2段階スクリーニングが有用であることを確認した。
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更新日:2004/12/01 |