13-11 がん患者の精神症状発現要因の解析とその対応に関する研究
 
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13-11 がん患者の精神症状発現要因の解析とその対応に関する研究

主任研究者 広島大学医学部 山脇 成人


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
山脇 成人
広島大学医学部 教授
がんに伴うストレス関連疾患の病態解明とその対応に関する研究
内富 庸介
国立がんセンター 部長
がん患者の抑うつの生物心理社会学的評価とその対応に関する研究
下田 和孝
滋賀医科大学 講師
がん患者における抗うつ薬の薬物動態と臨床効果に関する分子薬理遺伝学的研究
保坂 隆
東海大学医学部 助教授
多職種によるがん患者と家族への心理社会的介入法の確立に関する研究
堀川 直史
東京女子医科大学 教授
がん患者の不安およびせん妄の評価とその対応に関する研究
三國 雅彦
群馬大学医学部 教授
不安・抑うつを呈するがん患者の脳画像学的ならびに内分泌学的病態に関する研究
西田 朗(班友)
国立病院呉医療センター 室長
抑うつ患者の生物学的指標に関する研究


平成13年度研究報告 研究成果の要旨

がん患者の抑うつに焦点を当てて、抑うつ症状の発現機序について、脳機能画像解析研究、臨床薬理学的研究を行った。その結果、がんの手術後にうつ病患者では、DEX/CRH負荷試験の非抑制が多く、FDG-PET検査では糖代謝が左上前頭回で低下、右海馬傍回で上昇していた。脳磁図(MEG)を用いたSensory gating systemに関する検討を行ったところ、心理的ストレス負荷により、感覚刺激への適応現象が減弱し、刺激に敏感になることが判明した。がん患者における抗うつ薬Nortriptylineの薬物動態に関する臨床薬理遺伝学的検討を行った結果、CYP2D6の変異遺伝子数によって代謝活性に差があることが判明し、この遺伝子変異の特定により至適投与量の予測が可能であることが示唆された。また、がん患者の抑うつのスクリーニング法として、Distress Thermometer、Impact Thermometerによる2段階スクリーニングが有用であることを確認した。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01