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主任研究者 国立感染症研究所 西島 正弘 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 1)エキソソームのリン脂質はPG含量が極めて高いこと、そのPGは飽和脂肪酸のみの分子種からなること、コレステロール含量が高いことを示した。2)多彩な作用を持つ脂質性メディエーターのリゾホスファチジン酸 (LPA)の新規LPA 受容体 EDG7 を同定し、EDG7 が不飽和脂肪酸を持つ LPA にのみ反応するユニークな LPA 受容体であること、前立腺ガンのある段階では細胞増殖に関わることなどを見出した。血中LPA産生酵素と考えらるlysoPLDの精製、クローニング、性状解析を行った。3)薬剤耐性化した細胞ではセラミドの細胞内量が減少し、耐性化を克服するためにはセラミド量を増加させることが重要であることを示した。4)PTENはそのC-tail領域を介してPICT-1と結合して安定性を保ち、腫瘍組織に見られるC-tail領域の変異体はPICT-1との結合能を失わせることによって細胞内で速やかに分解され、その結果ガン抑制因子としての生理機能を損失することが示唆された。5)ピエリシン-1レセプターは、スフィンゴ糖脂質であることが示唆された。
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更新日:2004/12/01 |