10-37 がんの診断治療用光学機器の開発
 
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10-37 がんの診断治療用光学機器の開発

主任研究者 東京慈恵会医科大学 田尻 久雄


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
田尻 久雄
東京慈恵会医科大学 教授
内視鏡画像解析による消化管がんの診断
竜田 正晴
大阪府立成人病センター 診療局長
蛍光を利用した消化管がんの新しい診断法の開発
伊東 進
徳島大学医学部 教授
赤外蛍光を利用した微小癌診断法の開発
斎藤 誠
東京医科大学霞ヶ浦病院 部長
肺がんに対する蛍光内視鏡診断
荻原 達雄
順天堂大学医学部 助教授
内視鏡による非可視光画像処理を利用したがん診断法の開発
春名 正光
大阪大学医学部 教授
光コヒーレンストモグラフィーの基礎的研究
児玉 正
大津市民病院 副院長
膵管電子内視鏡の開発と臨床応用
小野 裕之
国立がんセンター中央病院 医員
消化管がんに対する内視鏡治療機器の開発
井上 晴洋*1
昭和大学横浜市北部病院 講師
レーザー共焦点顕微鏡を用いた仮想病理および仮想生検の研究
佐藤 裕子*1
国立国際医療センター 室長
電磁波を用いた腫瘍細胞ターゲティング療法の開発
中原 朗*2
筑波大学臨床医学系 助教授
粘膜蛍光画像化装置の開発
荒井 恒憲*2
防衛医科大学校 助教授
赤外光を用いた消化管癌早期診断・選択的治療機器の開発
中村 哲也 (班友)
獨協医科大学 助教授
表在型食道がんに対する内視鏡的レーザー治療補助機器の開発
*1:平成13年4月1日−平成14年3月31日
*2:平成12年4月1日−平成13年3月31日



平成13年度研究報告 研究成果の要旨

自家蛍光内視鏡診断システムを構築し、画質と操作性の向上を図った。最適な励起光を求める基礎的研究により、青色光以外の紫外領域の励起光の有用性を明らかにした。赤外蛍光内視鏡診断の新しい標識物質を開発するとともにグリセリン脂質による 蛍光強度増強効果を証明した。拡大電子内視鏡による胃がんの診断精度を検討した。とくに狭帯域フィルター内視鏡システムを併用した粘膜毛細血管像の解析により、良悪性の鑑別、異型度診断、陥凹型がんの浸潤範囲同定が可能であることを示した。光コヒーレンストモグラフィおよび共焦点レーザー顕微鏡を使用した仮想生検(Virtual Biopsy)技術を開発し、臨床応用に向けた実験を行った。電子膵管内視鏡を臨床的に評価し、新たに鉗子孔を有する電子膵管内視鏡を開発した。光線力学的治療の透明フード併用法の考案、バイポーラ電流を用いたハサミ型鉗子ならびに電磁波を用いた腫瘍細胞ターゲテイング療法の開発を行った。


平成12年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨

蛍光内視鏡診断装置を改良して画質と操作性の向上を図り、気管支、消化管がんに対する臨床的有用性を評価した。赤外蛍光内視鏡診断の新しい標識物質の開発とグリセリン脂質による蛍光強度増強効果を明らかにした。拡大電子内視鏡による胃がんの診断精度を検討し、狭帯域フィルター内視鏡システムを併用して粘膜毛細血管像の解析を行った。光コヒーレンストモグラフィおよび共焦点レーザー顕微鏡を使用した仮想生検の技術を開発し、臨床応用に向けた実験を行った。電子膵管内視鏡を臨床的に評価し、新たに鉗子孔を有する電子膵管内視鏡を開発した。悪性腫瘍による消化管狭窄に対して消化管の形状に合わせたオーダーメイドの光硬化性樹脂ステントを開発した。光線力学的治療による食道がん、胃がんの安全・確実な治療を目指して透明フード併用法ならびに側方照射型光ファイバーによる治療法を考案した。バイポーラ電流を用いたハサミ型鉗子ならびに電磁波を用いた腫瘍細胞ターゲテイング療法を開発した 。

平成12年度研究成果の要旨


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01