15-3 がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究
 
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15-3 がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究

主任研究者 国立がんセンターがん予防・検診研究センター 祖父江 友孝


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
祖父江 友孝
国立がんセンターがん予防・検診研究センター 部長
がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究
斎藤 博
*1 弘前大学生涯学習教育研究センター 助教授
*2 国立がんセンターがん予防・検診研究センター 部長
大腸がん検診の向上と有効性に関する研究
深尾 彰
山形大学医学部 教授
地域がん登録を用いた視触診による乳がん検診の精度に関する研究
大貫 幸二
東北大学大学院 助手
乳がん検診における有効性評価と精度管理に関する研究
青木 大輔
慶應義塾大学医学部 講師
婦人科がん検診の有効性評価と精度管理に関する研究
辻 一郎
東北大学大学院 教授
がん検診の精度評価に関する研究
佐川 元保
金沢医科大学医学部 助教授
適切ながん検診の方法および評価法に関する研究
渡邊 能行
京都府立医科大学大学院医学研究科 教授
がん検診の受診率向上に向けての方策の研究
中山 富雄
大阪府立成人病センター 課長補佐
肺がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究
田中 純子
広島大学大学院医歯薬学総合研究科 講師
肝炎・肝がん検診の方法とその有効評価法に関する研究
平川 直也
国立病院九州医療センター 科長
末梢血、唾液、喀痰を用いた頭頸部癌の高感度遺伝子診断
*1:平成15年4月1日−平成16年1月15日
*2:平成16年1月16日−平成16年3月31日



平成15年度研究報告 研究成果の要旨

諸外国の常設機関で行われているがん検診の有効性評価ガイドライン作成および更新手順を参考として、わが国における手順の定式化を進めた。特に、分析の枠組み(analytic framework)を設定した系統的文献検索方法、研究の質の評価を含めた構造化抄録の作成方法、利益と不利益のバランスの評価方法、証拠のまとめから勧告への翻訳方法、についての検討を行った。本年度は、大腸がん検診を例として、1552編の論文を抽出し、230編を構造化抄録作成の対象とした。宮城県を中心として市町村による精度管理体制について調査をしたところ、市町村間で大きな格差が存在した。検診実施体制自己評価に際しては、住民に対する情報公開の制度化が重要と考えられた。わが国の地域及び職域を併せた受診率を推計したところ、胃がん検診25.3%、肺がん検診17.0%、大腸がん検診17.5%、子宮がん検診24.3%、乳がん検診20.9%であった。肺がん検診について従来の報告よりも低いのは、胸部X線検査を検診と認識していなかったと考えられ、検査の受診有無を質問する方がより正確と考えられた。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01