14指-2 呼吸器悪性腫瘍に対する標準的治療確立のための多施設共同研究
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14指-2 呼吸器悪性腫瘍に対する標準的治療確立のための多施設共同研究

主任研究者 国立がんセンター中央病院 西條 長宏


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
西條 長宏
国立がんセンター中央病院 部長
肺がんに対する標準的治療の確立
加藤 治文
東京医科大学 教授
呼吸器悪性腫瘍に対する外科的切除を含む標準的治療確立
西脇 裕
国立がんセンター東病院 部長
進行した呼吸器悪性腫瘍に対する標準的治療と支持療法
杉浦 孝彦
愛知県がんセンター 部長
進行肺がんの集学的治療に関する研究
横山 晶
新潟県立がんセンター 部長
進行肺癌の化学療法の研究
野田 和正
神奈川県立がんセンター 部長
切除不能の進行肺がんに対する集学的治療
河原 正明
国立療養所近畿中央病院 部長
進行肺癌に対する集学的治療
根来 俊一
大阪市立総合医療センター 部長
進行肺癌に対する集学的治療
中川 和彦
近畿大学医学部 助教授
進行肺癌の集学的治療
渡辺 古志郎
横浜市立市民病院 副病院長・部長
肺小細胞がんに対する標準的治療法の確立、進行肺小細胞がんに対する有効な治療の開発
小池 輝明
新潟県立がんセンター新潟病院 部長
肺がんにおける外科的標準的治療確立の研究
多田 弘人
大阪市立総合医療センター 部長
肺がん切除例の集学的治療
土屋 了介
国立がんセンター中央病院 副院長
進行肺がんの集学的治療
一瀬 幸人
国立病院九州がんセンター 医長
肺癌切除例を対象とした集学的治療の有用性
永井 完治
国立がんセンター東病院 医長
進行肺癌に対する手術療法を中心とした集学的治療
松井 薫
大阪府立羽曳野病院 部長
進行肺癌に対する有効な化学療法の開発
近藤 丘
東北大学加齢医学研究所 教授
肺癌のAdjuvant therapyに関する研究
西尾 渉
兵庫県立成人病センター 医長
肺癌に対する拡大区域切除の妥当性
今村 文生
大阪府立成人病センター 部長
進行肺癌に対する化学療法
森 清志 
栃木県立がんセンター 医長
進行性肺癌に対する集学的治療とその標準的治療の確立
光冨 徹哉
愛知県がんセンター 部長
進行肺がんの集学的治療


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

再発非小細胞がんに対するドセタキセルとドセタキセル+ゲムシタビンの第III期比較試験を行った。130例集積した時点で併用療法群に間質性肺炎の頻度が高く両群間の生存期間に差を認めなかったことより、再発非小細胞がんの標準的治療はドセタキセルと示された(JCOG0104)。高齢者及びpoor riskの肺小細胞がんに対するカルボプラチン+エトポシド併用療法対シスプラチン(分割)+エトポシド併用療法の比較試験(JCOG9702)に対する症例集積(220例)を終了した。両群間の毒性は許容範囲であり大きな差も認められていない。進展型小細胞がんに対するイリノテカン・シスプラチン(IP)療法とイリノテカン・シスプラチン・エトポシド(IPE)療法のランダム化第II相試験に症例集積を行った。現在登録症例数は50例である。特に大きな問題を認めていない。Superior sulcus tumor(SST)に対する放射線化学療法後手術による切除の第II相試験の治療成績の解析を行った。76例がエントリーされた。病理学的完全切除例は51例(89%)で組織学的CRは12例(21%)、全症例の1年生存率は77.3%で米国SWOG9416の成績と一致していた。すなわちSSTに対する「術前放射線化学療法+手術」が標準的戦略として評価された(JCOG9806)。臨床病期IA期の肺腺癌又はその疑いの症例に対し術前の薄切CT画像と切除標本の比較から縮小手術の適応となる可能性を術前に同定しうるか否かの検討を開始した。症例の集積は短期間で終了した(JCOG0201)。

平成14年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01