15-24 がん患者QOL向上のための、再生医学を用いた複合組織再建技術の開発
 
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15-24 がん患者QOL向上のための、再生医学を用いた複合組織再建技術の開発

主任研究者 東京大学医学部附属病院 高戸 毅


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
高戸 毅
東京大学医学部附属病院 教授
顎・顔面の複合組織欠損モデルの作製と、再生組織の移植
中村 耕三
東京大学医学部附属病院 教授
体幹・四肢の複合組織欠損モデルの作製と、再生組織の移植
鄭 雄一
東京大学大学院医学系研究科 助教授
幹細胞増殖・分化プロトコルの樹立と複合組織3次元培養
片岡 一則
東京大学大学院工学系研究科 教授
ナノミセルを用いた遺伝子導入法の開発
中辻 憲夫
京都大学再生医科学研究所 教授
再生医療細胞源としてのES細胞の作製と操作法
岡野 光夫
東京女子医科大学先端生命医科学研究所 教授
複合組織3次元培養のための新規担体の開発
田畑 雅士
都城病院 歯科部長
骨髄間葉系幹細胞から分化させた骨芽細胞とハイドロキシアパタイト生分解性高分子ゲルによる顎骨再建


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

本研究の成果は以下のとおりである。(1)顎・顔面複合組織欠損モデルを作成した。(2)体幹・四肢の複合組織欠損モデルを作成した。(3)高分子ミセルにジスルフィド結合を導入して細胞内還元環境応答性を付与し、細胞内移行を促進するDNA内包高分子ミセル調整用ブロック共重合体の設計と合成を行い、リガンドを有する標的指向性高分子ミセル型遺伝子ベクターを創製した。(4)すでに分離したカニクイザルのES細胞にエレクトロポレーションを用いて効率良く遺伝子導入することに成功した。またカニクイザルでの知見を利用して、樹立培養方法を最適化し、ヒトES細胞株(3株)の樹立に成功するとともに、安定した凍結融解法を考案した。(5)温度感受性培養皿を用いて、軟骨細胞シート及び骨芽細胞シートの作成に成功した。(6)骨・軟骨などへの分化シグナルのスクリーニングと最適条件の決定に関しては、既知のシグナル及び主要シグナル経路を網羅的に組み合わせて幹細胞を処理し、骨芽細胞分化や軟骨細胞分化を効率的に促す遺伝子の組合せを同定した。また接着性の異なる表面コーティングを用いて間葉系幹細胞を濃縮する方法を見出した。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01