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主任研究者 静岡県立静岡がんセンター 小野 裕之
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成15年10月1日−平成16年3月30日 *3:平成15年4月1日−平成16年3月31日 平成15年度研究報告 研究成果の要旨 本研究の成果については、開発に成功した自家蛍光電子内視鏡装置(AFI)では、大腸腫瘍性病変に対するAFIの成績を検討した。61病変を対象に解析を行い、色調差による腫瘍性病変の診断能は感度100%、特異度81.3%と良好であった。AFIは従来の蛍光内視鏡に比べて操作性、画質が格段に向上し、大腸腫瘍の拾い上げと、色調差による腫瘍・非腫瘍のリアルタイムの鑑別診断に有用であると思われた。また、光学レンズ系のみによる接触型拡大内視鏡システム(Endo-Cytoscopy system)を新たに開発し、生体内で、細胞診の画像に匹敵する生きた健常細胞および生きた癌細胞の観察に成功し、生検を行わずに診断を行う仮想生検にさらに近づいた。治療機器では、バイポーラー針状メスの開発に成功した。bipolarの特性上、低出力で安定した切開・凝固能を持ち、針先端は、常に低い電気密度を保ち先端絶縁体がなくても穿孔は起こりえない機構であり、さらに従来までの針状メスと同様の操作性があり、また低出力で切開・凝固が可能である。新たな切開、止血器具として有用と考えられた。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 本研究の成果については、電子スコープによる自家蛍光電子内視鏡装置(AFI)の開発に成功した。AFIは従来の蛍光内視鏡に比べて操作性、画質が格段に向上し、大腸腫瘍の拾い上げと、色調差による腫瘍・非腫瘍のリアルタイムの鑑別診断に有用であると思われた。また、光学レンズ系のみによる接触型拡大内視鏡システム(Endo-Cytoscopy system)を新たに開発し、生体内で、細胞診の画像に匹敵する生きた健常細胞および生きた癌細胞の観察に成功し、生検を行わずに診断を行う仮想生検にさらに近づいた。拡大内視鏡では、癌組織における微小血管構造が、良悪性の鑑別に用いうると考えられ、機能内視鏡の進歩により、実際の臨床応用が試みられ始めた。治療機器では、改良型ITナイフの開発でより切開剥離EMRが普遍的になる可能性が示唆される一方、バイポーラー針状メスの開発に成功した。その特性上、低出力で安定した切開・凝固能を持ち、針状メスと同様の優れた切開能にもかかわらず、穿孔は起こりえない機構を持ち得、臨床試験が予定されている。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |