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添付資料:「1998:煙草と健康に関するワーキンググループ」会議の推奨事項

「2000−2004:煙草と健康に関する行動計画」に関連した推奨事項

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「煙草と健康に関するワーキンググループ」会議
フィリピン、マニラ市、1998年11月17〜20日

一般事項

  • 「1999:WHO西太平洋地域委員会」の開催までに承認されることを目指して、WHO/WPRは、ワーキンググループのメンバーと協力し、ワーキンググループの詳細と調和させて、「2000−2004:煙草と健康に関する行動計画」を仕上げるものとします。
  • 「2000−2004:行動計画」の実施の準備にあたって、WHOは、提案されている「1999:煙草と健康プロジェクト」への資金提供とその実施を検討するものとします。
  • 「2000−2004:行動計画」の仕上げとその後に続く実施を支援するために、および、提案されている「1999:煙草と健康プロジェクト」の実施を支援するために、WHOは、できる限り早期に、「煙草と健康プログラム」の実施を支援するスタッフを、フルタイムで専従として提供するものとします。
  • WHOとその加盟国は、国際的な「煙草の管理に関する枠組み会議」の立案と採択の支援に向けた将来への展望を持って、彼らの地域的および国家的な行動計画を立案および実施するものとします。


1.0 煙草と健康に関する国家/地域行動計画
  • 喫煙普及率の測定可能で持続可能な削減を達成するという全体的な目標に到達するために、WHOとその加盟国は、他とも提携して、以下の手法に重点をおくものとします。

    • 2001年末までに全ての加盟国で正式な計画を整備することを目標に、「煙草と健康に関する国家行動計画」を立案し、実施して下さい。
    • 2002年末までに全ての加盟国で有効な政策を整備すること、および、2003年末までに全ての加盟国で有効な法令と規制を整備することを目標として、価格設定と市場開拓、広告と販売促進活動、および、公共の場における喫煙に影響を及ぼすものを含めた、煙草の使用を抑制する政策、法令、および、規制を立案し、実施して下さい。
    • 1999年末までに地域全体に対して、また国家計画の立案実施活動の不可分の一部として各加盟国に対して、煙草を吸い始めないように、および、止めるように推奨する啓蒙、教育、および、振興のキャンペーンと関連資料を開発し、使用して下さい。
    • 利用可能なデータと合致した進捗状況の指標、および、新しい適切なデータの開発に基づいた指標を含め、地域/国家行動計画からなる「煙草と健康構想」の有効性を監視し、評価して下さい。
最低でも、煙草と健康に対するWHO/WPRの全体的な努力は、「2000−2004:煙草と健康に関する行動計画」の詳細、並びに、非交通性疾病、保健の振興、アルコールと薬物の乱用、および、心の健康などの他の関連WHOプログラムの関連する詳細から構成されるものとします。



2.0 煙草の使用を抑制する政策、法令、および、規制
  • WHOは、他の提携先と協力して、以下のような政策、法令、および、規制の立案と施行を促進するものとします。
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    • 煙草製品、商標、ブランド名、および、ロゴの全ての広告と販売促進を禁止するもの。
    • 健康関連施設、レストラン、映画館、劇場、公共交通機関、および、仕事を行なう室内、さらに、特に若者が頻繁に出入りする全ての区域を含めた、閉鎖された公共の場において、煙草のない環境を作り、拡大するもの。
    • 煙の出ない煙草の輸入、製造、および、販売を禁止するもの。
    • 未成年への煙草製品の販売を禁止するもの。
    • 公共の場における煙草の自動販売機を禁止するもの。
    • 煙草製品の有害物質の含有量の削減。
    • 全ての煙草製品とパッケージ(および、いかなる広告)も、必ず強力で事実に基づいた様々な警告が記載されたラベルを貼付されているようにするもの。

WHOとその加盟国は、その全業務において、煙草の使用を抑制する政策、法令、および、規制の立案と施行を支援し、維持する各種保健インフラの設置を模索するものとします。



3.0 啓蒙、教育、および、振興に関するキャンペーンと関連資料
  • 国家行動計画の支援において、文化的な関連があって時期を合わせた適切な啓蒙、教育、および、振興に関するキャンペーンと関連資料を立案し、実施および利用するものとします。これらのキャンペーンと関連資料の狙いは、政府高官、非政府組織、マスコミ、地域社会のリーダー、および、意思決定者、さらに、生活し、働き、遊ぶ環境にある人々などといった対象とした受け手の間に、意識を高め、日常の行動の変化を促進することとします。中でも、このようなキャンペーンと資料は、以下の項目に焦点を合わせるものとします。
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  • マスコミ、保健専門家、および、他の手段の利用を通じて、煙草の使用者に禁煙を奨励すること。
  • 若者が煙草を使用し始めるのを防止すること


4.0 研究、監視、および、評価
  • WHOは、世界的、地域的、および、国のレベルで、加盟国および他と協力して、国家行動計画を確立および実施するための基礎として、煙草産業の戦略の明確な理解を進めるものとします。
煙草と健康に関連した情報の質と量を増強するために、既存の保健データベース、並びに、煙草の管理に関連した他のデータベース、および、それらを支えるインフラを強化するものとします。データの適切な解析には、特別の注意を払うものとします。明確に定められた特定の行動計画の立案と実施の必要性を支持するために、新しいデータを開発するものとします。








更新日:2001/12/27