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たばこは経済と持続可能な発展に対して危害を及ぼす

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たばこと貧困の関連は現在ではすでに確立していますが、昨年の世界禁煙デーのテーマであった「たばこと貧困:その悪循環から逃れよう」の結果、より真剣に取り組まれています。より貧しい人々が最もたばこを消費するというだけでなく、たばこがその貧困を次々に増幅させているのです。

たばこの普及は世界的により貧しく最も教育の行き届いていない地域へと拡大しています。たばこ産業はその製品を売り出す際に、より抵抗が少なく、特に女性や若者の間に巨大な潜在市場を持つ、発展途上国をターゲットにしています。こういった国々では保健医療のための資金が乏しく未だ感染症に苦しんでいる状態にあるため、たばこ消費による影響で苦しむ国民を治療するほどの余裕はないでしょう。たばこの消費とその生産は、厳密に言えば健康と貧困の領域を超えて影響します。たばこの悪影響はさまざまな分野に及び、妊婦の健康状態、乳幼児死亡率と罹患率、環境の持続可能性といった分野でその貧しさを反映するのです。世界保健機関(WHO)が最近出版したThe Millennium Development Goals and Tobacco Control: An Opportunity for Global Partnership (ミレニアム発展目標とたばこ規制:グローバルなパートナーシップの機会)の中でも、発展におけるたばこの悪影響について取り上げています。この論文ではたばこ栽培と使用が貧困と発展に及ぼす悪影響について実証し、8つの国連ミレニアム発展目標を達成するという目的におけるたばこ規制の妥当性について、実例によって明らかにしています(Box1)。

BOX 1 国連ミレニアム発展目標

目標1: 極度の貧困及び飢餓の撲滅
目標2:全世界での初等教育の達成
目標3:男女平等及び女性の地位強化の推進
目標4:乳幼児死亡率の減少
目標5:妊産婦の健康の改善
目標6:HIV/AIDS、マラリア、その他の疾病との闘い
目標7:環境の持続可能性確保
目標8:発展のためのグローバルなパートナーシップの推進

出展: http://www.un.org/millenniumgoals/

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更新日:2007/05/01