乳腺科・腫瘍内科
乳腺・腫瘍内科
1.乳腺・腫瘍内科について
2.診療について
3.研究について
開設当初の「内分泌内科」から「乳腺内科」を経て、2002年からは呼称が現在の「乳腺・腫瘍内科」となりました。これは、当科においては乳がんのみならず、婦人科がん(卵巣がん、子宮がん)の術後補助化学療法や再発時の薬物治療や胚細胞腫瘍の抗がん剤治療に加えて、原発不明がんや軟部肉腫など、稀ながんであるために治療法がなかなか定まらない悪性腫瘍の治療まで含めて幅広い領域の固形がんの薬物療法を行っているからです。私たちは、患者さんに、より包括的で、より先進的な医療を提供すると同時に、がんの治療や患者さんの生活の質の向上を目指した研究活動や、若手腫瘍内科医の育成にも力を入れています。
患者さんが治療を行いながら生活していくことを支えるため、薬剤師、看護師、精神科医、臨床心理士、ソーシャルワーカーなど、他の専門職と積極的に連携し、患者さんがその専門的能力を最大限に活用できるよう心がけています。抗がん剤治療を行う場である通院治療センターとも緊密に連携しています。
具体的には、固形がんの薬物療法の多くは、外来通院での治療が中心になってきています。外来化学療法科とも密接に連携し、年間約6,000人の方の抗がん剤治療を外来(通院治療センター)で実施しています。また、患者さんががんや治療に伴うさまざまな症状に対応しながら安心して日常生活が送れるよう、連携パスを用いて、地域の医療機関との連携体制づくりを大切にしています。また薬物療法に伴う美容上の問題にも配慮し、看護師や臨床心理士と共同で、コスメティック・プログラム(抗がん剤治療を受けている患者さんがかかえている美容に関する不安や悩みについて、美容ケアに詳しいスタッフがサポートとアドバイスを行う)を推進しています。
他の病院ですでに治療を開始されている患者さんについては、まずは相談外来での相談をお勧めします。。
当科では、上記の診療活動に加えて、新薬の治験を含むさまざまな臨床試験をとおして、新しい治療法の開発に積極的に取り組んでいます(参照:「新薬と治験」)。多施設の臨床試験グループでリーダーシップを発揮すると同時に、新規薬剤の開発(治験)に力を入れています。また、バイオマーカー研究、政策につながる基盤研究などを行っています。これらの研究は以下の公的研究費を使って行われています。
乳腺・腫瘍内科 診療実績(疾患別初診患者数)
乳腺科・腫瘍内科 治療成績
* 初診時、遠隔臓器転移あり、未治療症例のみ
** 初再発の症例のみ
2.診療について
3.研究について
1.乳腺・腫瘍内科について
| 医師名(ふりがな) | 役職・専門分野 | 専門医・認定医資格 | メッセージ |
| 藤原 康弘 (ふじわら やすひろ) ![]() |
副院長(経営担当) 乳腺科・腫瘍内科科長 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医・指導医 日本呼吸器学会 専門医・指導医 日本臨床腫瘍学会 暫定指導医 |
乳がんの薬物療法、未承認薬を用いる臨床試験を主に担当しています。 再発されても心配いりません。当院の診療チームと一緒に、がんと仲良く付き合っていく道を見つけましょう。 |
| 安藤 正志 (あんどう まさし) ![]() |
病棟医長 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 |
軟部肉腫、原発不明がんなどのまれな腫瘍の診療を主に担当しています。 |
| 田村 研治 (たむら けんじ) ![]() |
通院治療室医長 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医 日本臨床腫瘍学会 指導医 がん薬物療法専門医 日本がん治療認定機構 がん治療認定医 |
抗がん剤治療の専門医です。 乳がんの化学療法、未承認薬の臨床試験、創薬に関係する研究に従事しています。 |
| 清水 千佳子 (しみず ちかこ) ![]() |
医員 腫瘍内科 |
日本臨床腫瘍学会 暫定指導医 | 患者さんのサバイバーシップを、スタッフ全員で支えていきます。 |
| 米盛 勧 (よねもり かん) ![]() |
医員 腫瘍内科 |
日本内科学会 総合内科専門医 日本内科学会 認定内科医 日本臨床腫瘍学会 指導医 がん薬物療法専門医 日本呼吸器学会 専門医 日本がん治療認定機構 がん治療認定医 厚生労働省認定 臨床研修指導医 |
肉腫・原発不明がん・胚細胞腫・その他のまれな腫瘍の診療に力をいれています。 |
| 温泉川 真由 (ゆのかわ まゆ) ![]() |
医員 腫瘍内科 |
日本産科婦人科学会専門医 日本臨床細胞学会専門医 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 |
産婦人科診療をベースに婦人科腫瘍・肉腫を中心に担当しています。 |
| 公平 誠 (こうだいら まこと) ![]() |
医員 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 日本がん治療認定機構 がん治療認定医 |
軟部肉腫、原発不明がん、乳癌、婦人科がんの診療を行っています。 |
| 山本 春風 (やまもと はるかぜ) ![]() |
非常勤医師 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 日本がん治療認定機構 がん治療認定医 |
乳がんや肉腫などのまれな腫瘍の診療に力を入れています。 |
| 田辺 裕子 (たなべ ゆうこ) ![]() |
がん専門修練医 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医 日本呼吸器学会 専門医 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 日本がん治療認定機構 がん治療認定医 |
乳がん、婦人科がん、新規抗がん剤の早期開発を中心に診療を行っています。 |
| 橋本 淳 (はしもと じゅん) ![]() |
がん専門修練医 腫瘍内科 |
日本外科学会 外科専門医 | 乳がんを中心に腫瘍内科の診療、トランスレーショナル研究を行っています。 |
| 奈良 江梨子 (なら えりこ) ![]() |
がん専門修練医 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医 | 乳がん、婦人科がん、肉腫などを中心に診療を行っています。 |
| 野口 瑛美 (のぐち えみ) ![]() |
がん専門修練医 腫瘍内科 |
日本内科学会 認定内科医 日本がん治療認定機構 がん治療認定医 マンモグラフィ精度管理中央委員会読影認定医 |
乳がん、婦人科がん、肉腫などの薬物療法を行っています。 患者さまに安全な医療を提供していくとともに、新規治療の開発にも携わっています。 |
開設当初の「内分泌内科」から「乳腺内科」を経て、2002年からは呼称が現在の「乳腺・腫瘍内科」となりました。これは、当科においては乳がんのみならず、婦人科がん(卵巣がん、子宮がん)の術後補助化学療法や再発時の薬物治療や胚細胞腫瘍の抗がん剤治療に加えて、原発不明がんや軟部肉腫など、稀ながんであるために治療法がなかなか定まらない悪性腫瘍の治療まで含めて幅広い領域の固形がんの薬物療法を行っているからです。私たちは、患者さんに、より包括的で、より先進的な医療を提供すると同時に、がんの治療や患者さんの生活の質の向上を目指した研究活動や、若手腫瘍内科医の育成にも力を入れています。
2.診療について
診療にあたっては、患者さんにがんの病状と治療への理解を深め、患者さんに治療に参加していただくことを大切にしています。治療方針に関しては、乳腺外科、放射線診断科、放射線治療科、形成外科、整形外科、脳外科、病理科などの関連する医師と十分なコミュニケーションをとりながら、総合的な視点で、最善と思われる方針を提案いたします。また抗がん剤の開発治験にも積極的に参画しており、国内未承認薬へのアクセスも豊富です。患者さんが治療を行いながら生活していくことを支えるため、薬剤師、看護師、精神科医、臨床心理士、ソーシャルワーカーなど、他の専門職と積極的に連携し、患者さんがその専門的能力を最大限に活用できるよう心がけています。抗がん剤治療を行う場である通院治療センターとも緊密に連携しています。
具体的には、固形がんの薬物療法の多くは、外来通院での治療が中心になってきています。外来化学療法科とも密接に連携し、年間約6,000人の方の抗がん剤治療を外来(通院治療センター)で実施しています。また、患者さんががんや治療に伴うさまざまな症状に対応しながら安心して日常生活が送れるよう、連携パスを用いて、地域の医療機関との連携体制づくりを大切にしています。また薬物療法に伴う美容上の問題にも配慮し、看護師や臨床心理士と共同で、コスメティック・プログラム(抗がん剤治療を受けている患者さんがかかえている美容に関する不安や悩みについて、美容ケアに詳しいスタッフがサポートとアドバイスを行う)を推進しています。
他の病院ですでに治療を開始されている患者さんについては、まずは相談外来での相談をお勧めします。。
当科では、上記の診療活動に加えて、新薬の治験を含むさまざまな臨床試験をとおして、新しい治療法の開発に積極的に取り組んでいます(参照:「新薬と治験」)。多施設の臨床試験グループでリーダーシップを発揮すると同時に、新規薬剤の開発(治験)に力を入れています。また、バイオマーカー研究、政策につながる基盤研究などを行っています。これらの研究は以下の公的研究費を使って行われています。
乳腺・腫瘍内科 診療実績(疾患別初診患者数)
| 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | |
| 乳腺腫瘍 | 405 | 345 | 351 | 314 | 372 |
| 乳がん | 405 | 340 | 350 | 313 | 371 |
| 乳腺その他 | 0 | 5 | 1 | 1 | 1 |
| 婦人科腫瘍 | 156 | 158 | 157 | 139 | 142 |
| 卵巣がん | 76 | 67 | 84 | 59 | 60 |
| 子宮体がん | 25 | 33 | 33 | 24 | 27 |
| 子宮頸がん | 33 | 36 | 33 | 28 | 23 |
| 婦人科その他 | 22 | 22 | 7 | 28 | 32 |
| その他腫瘍内科 | 253 | 237 | 231 | 177 | 187 |
| 胚細胞・泌尿器科がん | 84 | 72 | 46 | 15 | 4 |
| 原発不明がん | 86 | 76 | 96 | 84 | 96 |
| 肉腫 | 20 | 30 | 45 | 45 | 54 |
| その他 | 63 | 59 | 44 | 33 | 33 |
| 合計 | 814 | 740 | 739 | 630 | 701 |
乳腺科・腫瘍内科 治療成績
| 2002-2007年 症例数 | 1年生存割合 | 3年生存割合 | 5年生存割合 | |
| 0期 | 210 | 100% | 98% | 97% |
| I 期 | 786 | 100% | 99% | 98% |
| II 期 | 1,243 | 99% | 96% | 82% |
| III 期 | 168 | 98% | 82% | 67% |
| IV 期* | 100 | 82% | 45% | 25% |
| 再発乳癌** | 199 | 80% | 50% | 25% |
** 初再発の症例のみ
3.研究について
患者さんと様々な領域の研究者との協働により、新薬の開発、がんの病態に関する臨床研究、薬物療法の効果・副作用に関する基礎・臨床研究、基礎と臨床との橋渡し研究のほか、がん患者さんのサバイバーシップの支援のあり方に関する研究など、様々な研究を行い、国内外に発信しています。研究活動を通して、患者さんによりよい診療とコミュニケーション、より豊富な治療選択枝を提供したいと考えています。1)がん治療に関連するもの
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(1)厚生労働科学研究費補助金 難病・がん等の疾患分野の医療の実用化研究事業
- 国立がん研究センターPhase Iセンター早期開発研究 (H23-実用化(臨床)-指定-001)
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(2)厚生労働科学研究費補助金 第3次がん総合戦略研究事業
- トリプルネガティブ乳がんに対する創薬と治療の最適化 (H22-3次がん-一般-023)
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(3)JST 分子イメージング研究戦略推進プログラム
- 抗がん抗体の適合性評価のための分子イメージング臨床研究
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(4)日本医師会 治験促進センター
- 治療抵抗性再発・転移性のトリプルネガティブ乳癌に対するOlaparibと化学療法の併用療法の開発
2)がん医療政策に関連するもの
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(1)厚生労働科学研究費補助金 早期・探索的臨床試験拠点整備事業及び難病・がん等の疾患分野の医療の実用化研究事業
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(2)がん研究振興財団 余命1ヶ月の花嫁記念課題「乳がん」
- 乳癌患者とその家族およびハイリスク若年女性に対する包括的支援プログラムのモデル構築に関するパイロット研究
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(3)文部科学省 学術研究助成基金助成金(挑戦的萌芽研究)
- 乳癌・卵巣癌患者における遺伝相談・遺伝子検査に関する情報提供支援プログラムの構築











