婦人腫瘍科
1.婦人腫瘍科について
2.診療について
3.研究について
当院は1962年の開院以来、日本の婦人科がん治療を代表する施設として、最も頻度の高い子宮頸がんは約5,000人(浸潤がん)、子宮体がんは約1,500人(浸潤がん)の方々の治療にあたってきました。その他、近年増加傾向にある卵巣がん、外陰がん、膣がんや卵管がんなど、頻度の少ないがんも含めてわが国で最も治療経験数の多い施設の1つです。
婦人科がん治療の特徴は、手術療法、放射線治療と抗がん剤治療の3つの治療手段を組み合わせて、最大の効果を得るように組み立てることにあると思います。また、治療の対象となるがんのタイプもさまざまで、例えば一口に同じ卵巣がんといっても、実はそれらを構成するがん細胞にはいろいろと病理組織が異なるタイプ型が存在します。ですから、婦人科医だけでは良い治療は成り立たず、放射線治療専門医、抗がん剤治療専門医(腫瘍内科医)、婦人科病理専門医で構成されたグループが協力しあって治療にあたる必要があります。私どもは、治療を行う場合、これらの専門医が集まり、一人一人の患者さんの治療方針を決定しています。
婦人腫瘍科 治療成績(代表的疾患別)
1:1993-2002
2:1990-1999
2.診療について
3.研究について
1.婦人腫瘍科について
| 医師名(ふりがな) | 役職・専門分野 | 専門医・認定医資格 | メッセージ |
| 笠松 高弘 (かさまつ たかひろ) ![]() |
科長 婦人科 婦人科悪性腫瘍 |
日本産科婦人科学会専門医 日本婦人科腫瘍学会専門医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 がん治療認定医・暫定教育医 |
|
| 加藤 友康 (かとう ともやす) ![]() |
外来・病棟医長 婦人科 婦人科悪性腫瘍 |
日本産科婦人科学会専門医 日本婦人科腫瘍学会専門医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 がん治療認定医 |
|
| 池田 俊一 (いけだ しゅんいち) ![]() |
医員 婦人科 婦人科悪性腫瘍 |
日本産科婦人科学会専門医 日本婦人科腫瘍学会専門医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 がん治療認定医 |
|
| 石川 光也 (いしかわ みつや) ![]() |
医員 婦人科 婦人科悪性腫瘍 |
日本産科婦人科学会専門医 日本婦人科腫瘍学会専門医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 がん治療認定医 |
|
| 岡田 智志 (おかだ さとし) ![]() |
医員 婦人科 婦人科悪性腫瘍 |
日本産科婦人科学会専門医 日本婦人科腫瘍学会専門医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 がん治療認定医 |
当院は1962年の開院以来、日本の婦人科がん治療を代表する施設として、最も頻度の高い子宮頸がんは約5,000人(浸潤がん)、子宮体がんは約1,500人(浸潤がん)の方々の治療にあたってきました。その他、近年増加傾向にある卵巣がん、外陰がん、膣がんや卵管がんなど、頻度の少ないがんも含めてわが国で最も治療経験数の多い施設の1つです。
婦人科がん治療の特徴は、手術療法、放射線治療と抗がん剤治療の3つの治療手段を組み合わせて、最大の効果を得るように組み立てることにあると思います。また、治療の対象となるがんのタイプもさまざまで、例えば一口に同じ卵巣がんといっても、実はそれらを構成するがん細胞にはいろいろと病理組織が異なるタイプ型が存在します。ですから、婦人科医だけでは良い治療は成り立たず、放射線治療専門医、抗がん剤治療専門医(腫瘍内科医)、婦人科病理専門医で構成されたグループが協力しあって治療にあたる必要があります。私どもは、治療を行う場合、これらの専門医が集まり、一人一人の患者さんの治療方針を決定しています。
2.診療について
初めて診療をご希望される方へ
- 当診療科は婦人科がん治療が専門ですので、がん以外の婦人科疾患(子宮筋腫、子宮頸部異形成、良性卵巣腫瘍、子宮内膜症、老人性膣炎、子宮脱、不妊症など)の治療は行っていません。これらに関しては、他施設の産婦人科へご相談ください。
- 子宮がん検診などのがん検診も行っておりません。ご希望の方は、同じ国立がん研究センター内に併設されているがん予防・検診研究センターで行っておりますので、こちらにお問い合わせください。
- 人間ドック・検診などでがんの精密検査をするようにいわれた方へ。当院での検査は混雑のため、検査日まで相当期間を要することがあります。このため、まず最寄りの医療機関での検査をお願いします。がんと診断された場合、もしくはがんが強く疑われた場合には、当院の予約制度に従って初診の予約をお取り願います。
| 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | |||
| 子宮頚がん | I 期 | A | 13 | 6 | 8 | 7 | 5 |
| B | 29 | 29 | 32 | 33 | 40 | ||
| II 期 | A | 3 | 4 | 3 | 4 | 2 | |
| B | 4 | 14 | 10 | 9 | 3 | ||
| III 期 | A | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
| B | 17 | 18 | 11 | 7 | 12 | ||
| IV 期 | A | 3 | 1 | 3 | 5 | 0 | |
| B | 3 | 1 | 1 | 3 | 2 | ||
| 計 | 74 | 73 | 69 | 68 | 65 | ||
| 子宮体がん | I 期 | 26 | 40 | 42 | 42 | 41 | |
| II 期 | 9 | 7 | 5 | 6 | 4 | ||
| III 期 | 23 | 14 | 20 | 15 | 9 | ||
| IV 期 | 2 | 3 | 1 | 9 | 4 | ||
| 計 | 60 | 64 | 68 | 72 | 58 | ||
| 卵巣がん (境界悪性腫瘍除く) |
I 期 | 10 | 15 | 15 | 13 | 16 | |
| II 期 | 4 | 9 | 3 | 4 | 3 | ||
| III 期 | 10 | 8 | 11 | 18 | 13 | ||
| IV 期 | 2 | 7 | 2 | 5 | 3 | ||
| (術前化学療法施行例) | 3 | 8 | 9 | 5 | 8 | ||
| 計 | 29 | 47 | 40 | 45 | 43 | ||
婦人腫瘍科 治療成績(代表的疾患別)
| 進行期 | 症例数 | 5年生存率 | |
| 子宮頚がん1 | I 期 | 425 | 87% |
| II 期 | 139 | 74% | |
| III 期 | 120 | 58% | |
| IV 期 | 46 | 36% | |
| 子宮体がん1 | I 期 | 372 | 91% |
| II 期 | 62 | 86% | |
| III 期 | 143 | 69% | |
| IV 期 | 28 | 26% | |
| 卵巣がん2 | I 期 | 80 | 86% |
| II 期 | 20 | 81% | |
| III 期 | 131 | 32% | |
| IV 期 | 73 | 16% |
2:1990-1999
3.研究について
私達は、上記の診療以外にも、新しい治療法の開発など、わが国の婦人科がん治療の成績向上に寄与する研究活動を行っております。例えば、ご参考までに厚生労働科学研究費補助金やがん研究開発費により、私どもが計画したり、メンバーの一員となって行っている研究班の内容の一部を、以下に紹介させていただきます。- 化学療法先行治療を進行卵巣がんの標準治療とするための確立の研究
- がんの診療科データベースとJapanese National Cancer Data Base(JNCDB)の構築と運用
- 高感受性悪性腫瘍に対する標準的治療確立のための多施設共同研究
- 特別枠研究事業 がんナノテクノロジー研究プラン




