精神腫瘍科 << 国立がん研究センター中央病院

精神腫瘍科

1.精神腫瘍科について
2.診療について
3.研究について

患者サポート研究開発センター(病院棟8F)で行う新プログラム

2016年9月5日から、病院棟8Fに患者サポート研究開発センターがオープンいたします。精神腫瘍科では以下のプログラムを新たに始めます。多くの方にご利用いただければと思いますので、ご興味がある方はご参加ください。

1) 患者教室 ※開催日時の変更がある場合には当HPで発表いたします。
  (1) リラクセーション教室
    リラクセーション教室は、リラックスする方法を獲得することで、病気や治療とうまく付き合えるようにお手伝いするための教室です。
    【対象となる方】当院外来通院中の患者さん
【開催日時】原則毎月第1・3水曜日 11:15-12:15(受付時間:11:00-11:15)
【リーフレット】pdf
     
  (2) 睡眠教室
    睡眠教室は、がん患者さんの約半数が抱えていると言われる睡眠の問題に対して、眠れない原因と適切な対応を見つけることで、病気や治療とうまく付き合えるようにすることを目的とした教室です。
    【対象となる方】当院外来通院中の患者さん
【開催日時】原則毎月第2水曜日 11:15-12:00(受付時間:11:00-11:15)
【リーフレット】pdf
     
  (3) 禁煙教室 ※2016年10月開始
    禁煙教室は、禁煙のメリット、喫煙のデメリットを学び、自分で禁煙に取り組む方法について考えることを目的とした教室です。
    【対象となる方】当院受診中で、喫煙中の患者さんおよびそのご家族
【開催日時】原則毎月第4水曜日 11:15-12:00(受付時間:11:00-11:15)
【リーフレット】pdf
     
  (4) AYAひろば
    AYAとはAdolescent and Young Adultの略で「思春期および若い成人」という意味です。
AYAひろばは、同じ年代の患者さん同士で集まって、おしゃべりをしたり、話しを聞いたり、自由に過ごせる場の提供を目的としたプログラムです。
    【対象となる方】当院受診中の思春期および若い成人患者さん
【開催日時】原則毎月2回 ※詳細については院内に掲示されているポスターをご覧ください
【リーフレット】pdf
     
2) 専門外来
  (1) レジリエンス外来
    がんという想定外の体験によりライフプランが大きな修正を余儀なくされた場合、こころが大混乱に陥ることは無理もないことでしょう。しかし、こうした苦難を乗り越える力(レジリエンス)が人には備わっているといわれています。レジリエンス外来ではこの力を育むことを目指しています。専門家とのカウンセリングを通して、(1)がんになる前にはどのようなことを大切にして生活していたのか、(2)がんになることで何を失ったと感じているのか、を言葉にしていきます。その作業が、現在なぜご自身が混乱しているのかを理解する手がかりとなり、これから進もうと思う道筋が見えてきます。
    【対象となる方】がん体験によってこころが混乱されていて、ご自身の体験について話したいと思っている方
【診療時間】火曜日 10:00-13:00
【申し込み方法】ご興味ある方は担当者「精神腫瘍科 清水研(しみず けん) 内線7004」に、中央病院代表(03-3542-2511)からご連絡ください。
レジリエンス外来のご案内
     
  (2) ACT外来
    ACT外来では、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)を通して、(1)がん体験に伴って生じる悩みと付き合っていく方法(マインドフルネス・スキル)を習得し、(2)自分にとって本当に大切なことに基づいて行動できるようになることを目指すものです。
がん体験はとても衝撃の大きなもので、治療後にも「再発したらどうしよう」、「もう元の生活に戻ることはできないのではないか」といった悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。このような悩みは、誰にでも起こりえる自然なことですが、無理に消そうとしたり、抑えつけたりすると、「底なし沼」のように増悪することが知られています。ACT外来では、悩みの「底なし沼」にはまらないようにする方法を習得し、あなたの人生をあなたらしく生きていくためのお手伝いをさせていただきます。
    【対象となる方】抗がん治療は終了しているが、がんに関する悩み(再発に対する不安など)を感じている方
【診療時間】金曜日 10:00-13:00
【申し込み方法】ご興味ある方は担当者「精神腫瘍科 猪口浩伸(いのぐち ひろのぶ) 内線7004」に、中央病院代表(03-3542-2511)からご連絡ください。
ACT外来のご案内
     
  (3) 日々の充実感やよろこびを取り戻すプログラム
    病気を抱えながらの生活は、いろいろな不安やストレスを感じることも多くなります。ゆううつな気持ちや不安を感じると、ついそのことに囚われてしまい、活動をやめてしまう傾向にあります。しかし、活動が減少すると、楽しみや喜びを得ている活動からどんどん遠ざかってしまい、気分がますます落ち込んでしまうという悪循環が生じやすくなります。 このプログラムでは、病気になったことで、あきらめざるをえなかったり、投げ出してしまったりした、あなたの人生において大切にしたいもの(価値)に着目します。あなたにとっての「価値」とはなにか、どんなことに時間をつかい、どのように日常生活を過ごしたいのかを明確にします。そして、そのために今できる具体的なことを話し合っていくことを通して、生活の喜びや充実感を取り戻すことを目指しています。
    【対象となる方】病気のことばかり考えてしまい、家に閉じこもりがちだったり、日々の活動が少なくなったように感じている方
【診療時間】木曜日 11:00-14:00
【申し込み方法】ご興味ある方は担当者「精神腫瘍科 清水研(しみず けん) 内線7004」に、中央病院代表(03-3542-2511)からご連絡ください。
【リーフレット】pdf
日々の充実感やよろこびを取り戻すプログラムのご案内

1.精神腫瘍科について

 精神腫瘍科長 (社会と健康研究センター 兼任)
清水 研 (しみず けん)   清水 研 (しみず けん) 外来診療日:月(午後)・ 水(午後)
  専門医・認定医資格など:
日本精神神経学会 精神科専門医
日本総合病院精神医学会 一般病院連携精神医学専門医
精神保健指定医
精神腫瘍科では患者さんとご家族を対象とした心のケアを担当しております。がん罹患に伴うさまざまなストレスについて対応いたしますので、どうぞお気軽に受診ください。
心のつらさを和らげるためのカウンセリングや薬の処方を行います。症状にもよりますが、どちらを主に提供するかはなるべくご希望に沿うようにしております。
入院中の受診希望は、治療を担当している医師にお伝えください。外来受診については予約センターにご連絡いただければ可能です。詳しくは本ページに記載されている相談方法をご参照ください。
 医長
中原 理佳 (なかはら りか)   中原 理佳 (なかはら りか) 外来診療日:火(午後)
  専門医・認定医資格など:
日本精神神経学会 精神科専門医
日本心身医学会 認定心身医療「精神科」専門医



 医員
平山 貴敏 (ひらやま たかとし)   平山 貴敏 (ひらやま たかとし) 外来診療日:金(午後)
  専門医・認定医資格など:
日本精神神経学会 専門医
精神保健指定医


 支持療法開発センター長  (精神腫瘍科 社会と健康研究センター 兼任)
内富 庸介 (うちとみ ようすけ)   内富 庸介 (うちとみ ようすけ) 外来診療日:火(午前)
  専門医・認定医資格など:
日本精神神経学会 精神科専門医
日本総合病院精神医学会 一般病院連携精神医学専門医
精神保健指定医
日本サイコオンコロジー学会 登録精神腫瘍医
がんを抱えると、現実の生活だけでなく人生にも甚大な影響をもたらします。患者さんご本人だけでなく等しくご家族の心にも激痛をもたらします。少しでも早目早目にご相談ください。精神腫瘍科外来でストレスを減らし、がん治療を納得して選んで生活を立て直し好ましい結果が得られるよう一緒に相談させてください。
 社会と健康研究センター 健康支援研究部長 (精神腫瘍科 兼任)
松岡 豊 (まつおか ゆたか)   松岡 豊 (まつおか ゆたか)
  専門医・認定医資格など:
日本精神神経学会 精神科専門医
日本総合病院精神医学会 一般病院連携精神医学専門医
精神保健指定医


 がん対策情報センター がん医療支援部長 (精神腫瘍科 社会と健康研究センター 兼任)
加藤 雅志 (かとう まさし)   加藤 雅志 (かとう まさし) 外来診療日:木(午後)
  専門医・認定医資格など:
日本精神神経学会 専門医
精神保健指定医


 がん専門修練医
和田 佐保 (わだ さほ)   和田 佐保 (わだ さほ)
  専門医・認定医資格など:





 心理療法士
堂谷 知香子 (どうたに ちかこ)   堂谷 知香子 (どうたに ちかこ)
  専門医・認定医資格など:
臨床心理士




 心理療法士
冲中 敬二 (おきなか けいじ)   猪口 浩伸 (いのぐち ひろのぶ)
  専門医・認定医資格など:
臨床心理士




 非常勤心理療法士
堂谷 知香子 (どうたに ちかこ)   小林 真理子 (こばやし まりこ)
  専門医・認定医資格など:
臨床心理士




 非常勤心理療法士
小林 千里 (こばやし ちさと)   小林 千里 (こばやし ちさと)
  専門医・認定医資格など:
臨床心理士




 非常勤心理療法士
遠藤 麻惠 (えんどう まえ)   遠藤 麻惠 (えんどう まえ)
  専門医・認定医資格など:
臨床心理士





2.診療について

1)がん罹患に伴うストレスに対する心のケア(精神腫瘍学)

がん医療においては、外科治療、化学療法、放射線治療などのがんそのものに対する治療が重要ですが、生活の質を保ちながら普通に毎日を過ごすためには、苦痛な症状を和らげることも必要です。がんに伴う苦痛な症状には、疼痛などの体の苦痛と、気持ちの落ち込み(うつ)や、不安感などの心の苦痛があります。さらに、病状が進行や、手術後の身体状態の変化に伴い、脳機能が低下して「せん妄」という精神症状が生じることも少なくありません。

気持ちの落ち込みや不安感、せん妄などの症状は、それ自体がつらい症状であるのみならず、全体的な生活の質の低下や、がん治療を受ける意欲をなくしてしまうこととも深く関係するため、適切な心のケアを受けられることをお勧めいたします。

当科は、がん専門病院に併設される心のケアを行う診療科として、全国に先駆けて1992年に開設され、一貫して患者さんとそのご家族の方々の心のケアに取り組んでまいりました。心のケアを含めた緩和ケアの重要性が高まる中、精神腫瘍科を受診されるがん患者さんおよびそのご家族は増加する傾向にあり、最近では年間約1000名となっています。また、がんに対応できる心のケアの専門家は、まだわが国では少ない現状もあり、当院以外で治療を受けていらっしゃるがん患者さんのご相談も、お受けしています。

また、患者さんご本人だけでなく、ご家族も同じように大きなストレスを抱えていらっしゃいます。当科では、がん患者さんのご家族、またはがんで患者さんを亡くしたご遺族を対象として、十分なカウンセリングを提供することを目的とした専門外来である「家族ケア外来」も開設しております。当院以外の病院で治療を受けられている患者さんのご家族のご相談も受け付けていますので、詳しくは下記のページをご覧ください。
注:ご家族の相談は一般外来でも受け付けております。
家族ケア外来のご案内

2)相談方法

精神腫瘍科一般外来

1. 当院通院中の方が受診を希望される場合
    外来通院中の場合:精神腫瘍科の受診手続きをお取りいただき、外来受診をお願いいたします。予約センターから診察予約をお取りいただくことも可能です。
  当院入院中の場合:担当の医師、看護師に精神腫瘍科の受診を希望される旨をお伝えください。チームのメンバーが病棟まで伺います。

2. ご家族が受診を希望される場合、あるいは他院受診中の方が受診を希望される場合
    初診:次のページを参考に、予約をお願いいたします。他院受診中の方の場合は、紹介状をお持ちいただくようお願いいたします。
初診予約の方法について
  再診:予約センターで診察の予約をお取りください。

相談方法についてご不明な点がございましたら、下記にお問い合わせください。
国立がん研究センター 03-3542-2511(代表) 内線7004
精神腫瘍科 清水 研(しみず けん)

精神腫瘍科 診療実績(症例数)
  2013 2014 2015
年間診療件数
778 827 1032
精神医学的診断 適応障害
158(20.3%) 183(22.1%) 263(25.5%)
うつ病
75(9.6%) 106(12.8%) 115(11.1%)
せん妄
209(26.9%) 189(22.9%) 216(20.9%)

3.研究について

1)研究について

前述したように、非常に多くの方が心の苦痛を経験されているにもかかわらず、心のケアがまだ十分に浸透していないわが国の現状があります。これを少しでも改善するために、われわれは心の苦痛に対して適切なケアができるシステムをつくるための研究を行っています。

実施中または計画中の臨床研究
  • 高侵襲手術後のがん患者に生じる術後せん妄の予防的介入に関する研究
  • 同種造血細胞移植後に生じた精神的苦痛への心理社会的支援プログラムの開発
  • がん患者の外傷後成長(PTG)に関する研究

2)見学・研修について

精神腫瘍学に関して、医師・看護師・臨床心理士などの見学・研修を受け入れておりますので、ご興味ある方は 下記までご連絡ください 。

国立がん研究センター中央病院 03-3542-2511(代表) 内線7004
精神腫瘍科 清水 研(しみず けん)