内視鏡科 呼吸器内視鏡 << 国立がん研究センター中央病院

電話番号 図



ご寄付のお願い
中央病院 > 診療科のご案内 > 内視鏡科 呼吸器内視鏡

内視鏡科 呼吸器内視鏡

1.内視鏡科・内視鏡センターについて
2.診療について
3.研究について

1.内視鏡科・内視鏡センターについて

内視鏡科では、消化管・呼吸器・頭頸部の内視鏡を、それぞれ専属の消化管・呼吸器の内視鏡専門医が担当しております。頭頸部の内視鏡に関しては頭頸科の医師が行っております。
内視鏡センター専属の看護師および内視鏡検査技師とのチーム医療の下、最先端の内視鏡検査・治療を行っております。

 呼吸器内視鏡グループ長  医長
出雲 雄大 (いづも たけひろ)   出雲 雄大 (いづも たけひろ) 外来診療日:月(午前)
  専門医・認定医資格など:
日本内科学会 認定医、指導医
日本呼吸器学会 専門医、指導医
日本呼吸器内視鏡学会 専門医、指導医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医
他分野の新しい技術を積極的に取り入れ、産学連携を推進することで新しい診断法および低侵襲な内視鏡治療の開発を行っています。また、国内外の施設との多施設共同試験や国際共同試験を立案・実施することで、より根拠に基づいた診療の構築を目指しています。
 医長 (検診センター肺診断グループ長 併任) 
土田 敬明 (つちだ たかあき)   土田 敬明 (つちだ たかあき) 外来診療日:
  専門医・認定医資格など:
日本外科学会 登録認定医
日本呼吸器内視鏡学会 専門医、指導医
日本臨床細胞学会 専門医
肺がんCT検診認定医師
肺がんのX線写真での画像診断と、気管支鏡による診断を行なっています。
 医員
松元 祐司 (まつもと ゆうじ)   松元 祐司 (まつもと ゆうじ) 外来診療日:水(午前)
  専門医・認定医資格など:
日本医学放射線学会 認定医
より安全で精度の高い検査の発展と均てん化を目指し、新たな技術の導入や多施設共同試験のコーディネート等に取り組んでいます。
 短期レジデント
中井 俊之 (なかい としゆき)   中井 俊之 (なかい としゆき)
  専門医・認定医資格など:
日本内科学会認定医
日本呼吸器学会専門医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
侵襲の少ない安全で確実な内視鏡診療を心がけております。

我々のグループは呼吸器分野の内視鏡的診断・治療を専門としています。主に、胸部X線やCTで異常を指摘された病変に対して気管支鏡や超音波気管支鏡(EBUS-GS、EBUS-TBNA)などを用いての診断、胸水貯留および胸膜疾患におけるセミフレキシブル胸腔鏡を用いた局所麻酔下での胸腔鏡検査に加え、早期の肺門部肺がんや進行肺がんの気道狭窄例に対しての光線力学的治療(Photodynamic therapy: PDT)などの気管支鏡下の治療を行っています。2014年1月に診療棟4階の新内視鏡室に移転し、専用のCアーム型X線透視装置、9台の点吊りモニター、最新の内視鏡システム・スコープ15本、無影灯、迅速細胞診用のデジタル顕微鏡を有する最新鋭の呼吸器内視鏡検査・治療室となり、設備面でも世界のトップレベルです。また、2015年4月に当院の内視鏡科呼吸器内視鏡グループの医師、看護師および診療放射線技師による「—国立がん研究センター中央病院—医師・看護師・診療放射線技師のための呼吸器内視鏡実践マニュアル」を発刊し、関係医療スタッフの診療レベルの向上と恊働を心がけています。

内視鏡科 写真

2.診療について

日本呼吸器内視鏡学会の認定施設として、胸部悪性腫瘍の診断において、わが国や世界特にアジア・パシフィック地域での指導的役割を担っています。特に肺末梢病変や縦隔病変の超音波気管支鏡においては症例数や技術の面でもトップクラスであり、国内からの研修生(2012年4月から2015年3月まで:23名)はもとより、世界各国からの見学者・研修生(2012年4月から2015年3月まで:27名)も常に受け入れている状態です。現在は3名の常勤スタッフ医師 (内2名は日本呼吸器内視鏡学会指導医) と数名のレジデントで、年間約1000件の検査・治療を行っています。

内視鏡科 写真

内視鏡科 画像

当院での呼吸器内視鏡の特徴は以下の点が挙げられます。
(1) 基本的に検査は外来、日帰りで施行しています。(麻酔薬を使用するため、検査当日の車の運転はできません。また可能な限りどなたか付き添いで来院いただくことをお願いしております。)
(2) 内視鏡を楽に受けていただけるよう、静脈麻酔薬(少しうとうとと眠った状況下で検査を受けていただけます)を併用しています。
(3) 診断率向上のため、気管支鏡ナビゲーションや採取した細胞をその場で確認する迅速細胞診をおこなっています。

内視鏡科 写真

気管支鏡検査は内視鏡では直接病変が確認できない時があり、その際は超音波やX線などを併用しながら行いますが、診断がつかない場合もあります。その場合には、他の検査手段として、皮膚から直接病巣に針を刺す「針生検」、あるいは全身麻酔下での手術による「開胸生検」または「胸腔鏡生検」などをお勧めしています。また、胸部悪性腫瘍と診断された後は、当院の呼吸器内科や呼吸器外科に紹介しています。

呼吸器内視鏡実績
  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
X線非透視下気管支鏡検査 157 207 195 191 155 157
X線透視下気管支鏡(EBUS-GSなど) 267 313 551 554 565 640
超音波気管支鏡(EBUS-TBNA) 41 106 162 175 176 185
局所麻酔下胸腔鏡 0 7 31 20 17 16
治療(ステント・レーザー・EWSなど) 6 10 13 26 4 21
合計 471 643 967 966 917 1019

3.研究について

当内視鏡科呼吸器内視鏡グループでは、新たな治療法や診断法を提供するために以下のような呼吸器内視鏡に関する研究を積極的に行っています。
  1. 気管支鏡・局所麻酔下胸腔鏡で得られる微小検体を用いた遺伝子変異・発現プロファイルの探索
  2. 呼気ガス分析を用いた肺がんに対する診断法の開発
  3. 呼吸器内視鏡検査での診断に関与する因子の検討(超音波エラストグラフィ、気管支鏡ナビゲーション、迅速細胞診など)
  4. 呼吸器内視鏡を用いた治療結果に関与する因子の検討(光線力学的治療(PDT)、気管支充填術(EWS)など)
  5. ITナイフ2を用いた胸腔鏡下全層胸膜生検の有用性・安全性の検討
  6. 末梢型肺がんに対する光線力学的治療(PDT)に関する多施設臨床試験
  7. 新しい気管支鏡やデバイスの開発
などの多くの臨床研究を行っています。今後はさらに、当内視鏡科呼吸器内視鏡グループが主施設や副施設となり国内外の施設との多施設共同試験を複数行う予定です。詳細については担当医にご質問ください。