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米盛勧 YONEMORI,Kan
1999年筑波大学医学部卒業。国立がんセンター(現・国立がん研究センター)中央病院乳腺、腫瘍内科医員、医薬品医療機器総合機構を経て、現職。日本内科学会総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医。専門は、乳がん、婦人科がん、泌尿器がん、肉腫を含む希少がんの薬物療法。アジアを中心とした研究活動や国際がん診療に取り組んでいる。

国際的な臨床研究実施プラットフォーム構築を目標とするATLASプロジェクトで
FUTUREプロジェクトの支援を推進力としたい。

国立がん研究センター中央病院の腫瘍内科科長として、特に乳がん、婦人科がん、泌尿器がん、希少がんの薬物療法の開発に従事する米盛勧医師は、研究ネットワーク構築や効果的・効率的な臨床研究の国際展開にも尽力している。アジアにおけるがん治療開発の発展に、FUTUREプロジェクトの果たす役割は大きいと考えている。

ATLASプロジェクトで
アジアのがん医療の発展に貢献

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医学・医療における課題は、最先端の科学を用いるという面で、全世界共通のテーマです。一方で、地域や国によって直面している課題は多様です。また、医薬品の開発、つまり治療に直結する臨床研究や臨床試験の実施件数においては、米国や欧州はアジアに比べて規模や数も多いため、アジアの医学・医療におけるプレゼンスは、人口が多い・経済規模が発展しているにも関わらず、未だ相対的に低い印象です。
私が主に携わるATLASプロジェクトでは、アジアにおけるがん領域の臨床研究、特に診療や治療開発に関わる臨床研究や臨床試験を行っていく国際的なプラットフォームを構築することを目標としています。ATLASプロジェクトにより、各国をリードするがん診療・研究施設が中核となり、自施設や各国内の研究の質を高め、研究ネットワークを構築することで、効果的・効率的な研究を国際展開できると考えています。ATLASプロジェクトにより整ったプラットフォームを、世界各国のアカデミア・企業等が利用して、アジアを舞台にしたがん領域の臨床研究・臨床試験を前進させることが大きな目標です。

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未来を牽引する若手研究者育成に
FUTUREプロジェクトを活用したい

ATLASプロジェクトではさまざまな臨床研究や臨床試験を各国の研究者・医療専門職・多職種等と協働して企画・実施していきます。そのため、がん治療開発拠点における将来のアジアを牽引する若手・中堅人材リソースの育成や優秀な人材を雇用する体制の強化が望まれます。
若手人材育成の予算はどうしても限られますが、未来を牽引する若手・中堅の研究者の教育・雇用のために、FUTUREプロジェクトを活用できればと考えています。
ATLASプロジェクトを推進し、「アジアのアジアによるアジアのためのがん研究」をサポートすることは、将来、アジア地域の医学や医療の発展に資すると期待しています。将来を担う人材育成や医療資源の集中化は、これからますます重要なテーマになっていくでしょう。FUTUREプロジェクトの支援を推進力として、持続可能ながん治療開発の研究環境を実現したいと考えています。

【プロジェクト情報】

ATLASプロジェクト

アジア地域におけるがん治療開発の国際共同試験プラットフォームを日本主導で構築するプロジェクト。マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムといったASEAN諸国の主要ながん研究拠点での治験基盤を整備し、教育研修の機会を提供しています。

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ご支援のお願い

皆様の温かいご支援を
お待ちしております

私たちは、研究基盤の整備や、若手研究者の支援、患者・市民参画の強化を通じて、より良い医療を目指しています。お寄せいただいたご寄付は、これらの活動に大切に活用され、多くの患者さんの未来に繋がります。ご支援を心よりお待ちしております。

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