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主任研究者 東京慈恵会医科大学 敷島 敬悟 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 半導体レーザーにインドシアニングリーンの網膜下注入を併用することによって、脈絡膜メラノーマの蒸散がコントロールしやすくなった。腫瘍に対して効果的にレーザーのエネルギーを集中できると共に、深部に位置する強膜には障害が及ばず、有用な併用療法であった。レーザープローべ刺入法は、深部までも効果的に加療でき、有効な方法であった。網膜芽細胞腫に対する化学療法の限界を示唆する症例を経験した。皮下に注射した悪性黒色腫に対してレーザーサーミアを行なったところ広範囲な壊死を認めた。新しい化学療法を網膜芽細胞腫に行ない、短期的には全例に著明な腫瘍縮小効果がみられ、非進行例においては眼球温存の可能性が示唆された。眼動注の外カテーテルの開発を行なった。治療抵抗性であった症例より樹立した網膜芽細胞腫細胞株で多剤耐性因子関連遺伝子に異常なメチル化部位があることが見出された。涙腺悪性腫瘍についての全国調査を行ないその調査結果を分析した。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 脈絡膜メラノーマの実験モデルを用い高出力半導体レーザーの眼内照射を行なった。Laser hyperthermiaは、腫瘍細胞の散布は少なかったが、大きな腫瘍への応用は限界があった。高出力蒸散は、十分な効果が得られたが、到達深度のコントロールや腫瘍破壊産物の散布が問題であった。インドシアニングリーンの網膜下注入によって、蒸散がコントロールしやすくなった。Melphalanの選択的な眼動脈注入による網膜芽細胞腫の縮小を行ない、治癒出来る症例が蓄積された。皮下に注射した悪性黒色腫に対してレーザーサーミアを行なったところ広範囲な壊死を認めた。新しい化学療法を網膜芽細胞腫に行ない、短期的には全例に著明な腫瘍縮小効果がみられ、非進行例においては眼球温存の可能性が示唆された。超選択的眼動脈注入法の動注技術の改善を行なった。網膜芽細胞腫細胞株の多剤耐性遺伝子に関する検索を試みた。涙腺悪性腫瘍についての全国調査を行ないその調査結果を分析した。
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更新日:2004/12/01 |