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主任研究者 国立がんセンター中央病院 田村 友秀 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成 9年7月22日−平成13年3月31日 *3:平成 9年4月 1日−平成10年3月31日 *4:平成10年4月 1日−平成11年3月31日 *5:平成10年4月 1日−平成13年3月31日 *6:平成11年4月 1日−平成12年3月31日 *7:平成11年4月 1日−平成13年3月31日 *8:平成12年4月 1日−平成13年3月31日 平成12年度研究報告 研究成果の要旨 MRP2/cMOAT阻害剤プロベネシドを用いた胆汁排泄阻害に基づくイリノテカンの下痢克服法を考案し、ラットの系で効果を確認するとともにヒトでの胆汁への排泄阻害効果を予測した。種々のヒトP450分子種の大腸菌発現系を樹立し、分子種2A6によるテガフール代謝など、この系が抗がん剤代謝分子種の同定と他剤との薬物相互作用の予測に有用であることを示した。イリノテカンあるいは6メルカプトプリンの解毒酵素であるグルクロン酸転移酵素1A1、チオプリン S-メチルトランスフェレースについて日本人患者における遺伝子多型の頻度を解析し、副作用の個体差との関連を検討した。Population pharmacokineticsの手法を用いて、日本人におけるカルボプラチンのクリアランス予測式を作成し、従来の予測式と比較してその精度の高さを検証した。ドセタキセル蛋白非結合体の測定より血中α1酸性糖蛋白濃度と薬物動態・薬力学的作用との関係を解析した。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 イリノテカン(CPT-11)とその代謝物SN-38の胆汁排泄機構を解明し、cMOAT/MPR2阻害剤による下痢軽減効果をラットの系で確認した。臨床での薬物相互作用の予測を目的にP450の主要11分子種それぞれを発現する大腸菌株を樹立した。5-FU投与を受ける日本人がん患者を対象に末梢血DPD活性・尿中ピリミジンのpopulation studyを実施した。CPT-11解毒酵素UGT1A1について日本人患者における遺伝子多型の頻度を解析し、毒性との関連を検討した。ドセタキセル薬物動態を指標にCYP3A4活性個体差の新たな評価法を樹立した。抗がん剤による白血球減少の時間的推移を解析する新しい薬力学的モデルを作成した。Population pharmacokineticsの手法を用いて日本人患者におけるカルボプラチンのクリアランス(CL)予測式を作成し、従来の予測式との比較においてその精度を検証した。
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更新日:2004/12/01 |