9-27 192Ir密封小線源によるがん治療の評価に関する研究
 
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9-27 192Ir密封小線源によるがん治療の評価に関する研究

主任研究者 国立病院東京医療センター 土器屋 卓志


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
土器屋 卓志
国立病院東京医療センター 医長
192Ir密封小線源によるがん治療の評価
廣川 裕
広島大学医学部 助教授
192Ir密封小線源によるがん治療の評価
西村 哲夫
浜松医科大学医学部 助教授
高線量率192Ir治療技術の確立
西山 謹司
大阪府成人病センター 部長
食道癌・前立腺癌の標準小線源治療法の確立
野本 由人
三重大学医学部 講師
気管支腔内照射の標準治療法と評価基準
斎藤 眞理
新潟県立がんセンター 医長
気管・気管支の腔内照射
門間 哲雄*1
国立病院東京医療センター 医員
前立腺癌に対するイリジウム組織内照射
有賀 隆*2
国立国際医療センター 医員
192Ir密封小線源による気管支腔内照射の評価  

齋藤 史郎*2
国立病院東京医療センター 医長

192Ir密封小線源による前立腺癌組織内照射の評価
*1:平成12年4月1日−平成13年3月31日
*2:平成11年4月1日−平成12年3月31日



平成12年度研究報告 研究成果の要旨

高線量率イリジウム照射(HDR Ir-192)装置は、わが国の小線源治療の標準機器として定着した。専門医修練機関の報告書のデータベース化を図り今後2年ごとに報告されてくる小線源治療データを蓄積する準備を整えた。さらに本装置による重篤な合併症を未然に防ぎ効果的 ながん治療が行われるための基準作成を主な研究目的とした。致死的な合併症のリスクが高い 食道がんと肺がん腔内照射とさらに今後急速に増加する前立腺がんを研究対象とした。それぞれのがんの腔内照射における重症合併症のリスク因子を検討し、1回線量、がんの占拠部位、適切なアプリケ−タ−の選択が重要であることを確認した。T1-2食道がんは腔内照射併用放射線治療の根治的治療対象であることがわかった。腔内照射における線量評価方法の統一とリスクを回避することを強調したガイドラインを作成した。また前立腺がんの組織内照射のための先駆的臨床経験を報告している施設の初期臨床成績と技術的諸問題、周辺機器の充実について分析を行った。


平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨

高線量率イリジウム照射(HDRIr-192)装置は、わが国の小線源治療の標準機器として定着した。今後の小線源治療の普及と質の向上を図るために必要な施設のデータベース化を検討し、その成果として専門医修練機関の報告書のデータベース化を図り今後2年ごとに報告されてくる小線源治療データを蓄積する準備を整えた。また、この装置による重篤な合併症を未然に防ぎ効果的ながん治療が行われるためのガイドラインを作成した。致死的な合併症のリスクが高い食道がんと肺がんを対象とし、それぞれのがんの腔内照射における重傷合併症のリスク因子を検討し、1回線量、がんの占拠部位、適切なアプリケーターの選択が重要であることを確認した。これらの検討結果をもとにそれぞれの標準的な治療方法を提示した。また今後急速に増加する前立腺がんを研究対象とし組織内照射のための先駆的臨床経験を報告している施設の初期臨床成績と技術的諸問題、周辺機器の充実について分析を行った。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01