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主任研究者 国立がんセンター研究所支所 内富 庸介 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2 :平成12年4月1日−平成12年 3月31日 *3 :平成 9年4月1日−平成11年 3月31日 *4 :平成 9年4月1日−平成10年 3月31日 *5 :平成10年4月1日−平成13年 3月31日 *6 :平成11年4月1日−平成13年 3月31日 *7 :平成 9年4月1日−平成11年12月31日 *8 :平成12年1月1日−平成12年 3月31日 *9 :平成10年4月1日−平成12年 3月31日 *10:平成11年4月1日−平成12年 3月31日 *11:平成12年4月1日−平成13年 3月31日 平成12年度研究報告 研究成果の要旨 がん患者の抑うつ、不安に対する簡便なスクリーニング方法として1問の面接法「ワンクエスチョン・インタビュー」を開発し、その有用性を検討したところ、本法は、スクリーニング法として使用可能であるが、他の方法と比較すると十分ではないことが示された。標準的な薬物療法の指針として、身体状態に配慮した「進行がん患者の大うつ病に対する薬物治療アルゴリズム改訂版」を作成した。がん患者とその家族の心理状態が家族機能の障害に関連する可能性を示唆した。抗うつ薬nortriptylineとN-desmethylclomipramineの水酸化に対するCYP2D6の関与度には大きな差異が存在することを明らかにした。集団療法は、がん患者の家族の心理状態の改善に有用である可能性を示唆した。治療目的の異なった放射線照射を受けるがん患者においては、不安の強度ではなく、不安の内容に相違がみられることが示された。大うつ病を合併したがん患者では、前頭葉を中心に糖代謝の低下が認められることを明らかにした。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 わが国のがん患者においては、精神症状の一つである抑うつが9〜42%に認められ、中でも再発患者に頻度が高く、その危険因子としては介入困難な要因が多いことを明らかにした。がん患者の大うつ病の病態として、HPA系の脱抑制および脳内糖代謝の低下を示唆した。がん患者の大うつ病の診断における生物学的指標として、5-HT刺激による血小板内カルシウム濃度上昇反応は有用でないことを示した。がん患者の抑うつに対する簡便なスクリーニング面接法を開発した。薬物療法の指針として「進行がん患者の大うつ病に対する薬物治療アルゴリズム」を開発した。抗うつ薬clomipramineの血中濃度の予測にはCYP2C19のgenotypingが有用であることを明らかにした。集団療法は、がん患者の心理状態の改善に有用である可能性を示唆した。治療目的の異なった放射線照射を受けるがん患者においては、不安の強度ではなく、不安の内容に相違が認められることを明らかにした。
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更新日:2004/12/01 |