10-6 大腸がん検診の合理的な精検方法に関する臨床疫学的研究
 
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10-6 大腸がん検診の合理的な精検方法に関する臨床疫学的研究

主任研究者 弘前大学医学部 斎藤 博


研究者氏名、所属および分担研究課題 
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
斎藤 博
 弘前大学医学部 講師
大腸がん検診の合理的な精検方法に関する臨床疫学的研究
樋渡 信夫
 *1 東北大学医学部 助教授
 *2 仙台赤十字病院 センター長
大腸がん検診の合理的な精検方法に関する研究
松田 一夫
 財団法人福井県健康管理協会 県民健康センター所長
大腸がん検診における精検受診率向上に関する研究
西田 博
 松下健康管理センター 部長 
胃がん検診を対照とした大腸がん検診の地域相関研究
光島 徹
 亀田総合病院 消化器内科 主任部長
全大腸内視鏡検査(TCS)の適切な間隔に関する研究
鈴木 康元
 松島病院大腸肛門病センター 診療部長
全大腸内視鏡検査精検間隔
*1:平成12年4月1日−平成12年12月31日
*2:平成13年1月1日−平成13年 3月31日



平成12年度研究報告 研究成果の要旨

精検受診率に及ぼすシステム側の要因解明のために全国3219市町村のデータを分析し、大腸がん検診の精検受診率のみが低い地域を割りだし467市町村で地域相関研究を開始した。効率のよい全大腸内視鏡検査(TCS)の検査間隔を前研究で設定した20,144例のコホートで解析した。初回TCSで「ポリープなし」の群では4年間リスクの増大はみとめなかったが「ポリープあり」群では時間依存性に担癌リスクは上昇し5年ではオッズ比が9.32(p<0.001)だった。浸潤癌の担癌リスクが増大する年数をポリープの有無別にみるために、初回TCSから5年以上経た症例をとり込んでコホートを拡大する研究デザインを行い、候補症例14,190例に2回目TCSの受診勧奨を開始した。精検未受診群での癌をしらべ、受診群と比較して定量的に大腸癌死亡のリスクを評価する研究をデザインし、精検をうけないことがリスクを4.75倍(p=0.003)高めることを示した。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01