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主任研究者 国立がんセンター研究所 塚田 俊彦 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 ヌードマウスに移植して著しい体重減少をもたらすヒト悪性腫瘍細胞株が産生する悪液質惹起因子の解析の結果、脂肪細胞のリポプロテイン・リパーゼ活性を抑制する物質及びグリセロール放出能を有する物質の存在が明らかになった。がん悪液質モデル動物の食欲調節脳内ペプチドの遺伝子発現を、mRNAの in situ ハイブリダイゼーション法により検討した結果、特定の視床下部神経核におけるmRNA量の顕著な変化が検出できた。胃で産生され食欲調節作用を有するグレリンが、食欲抑制作用をもつレプチンに拮抗すること、胃切除を受けた胃がん患者では健常者と比較して血中グレリン濃度が半減していることが明らかになった。末梢投与で体重減少作用を有するleukemia inhibitory factor(LIF)及び脳由来神経栄養因子(BDNF)が、末梢投与後に中枢神経系に直接作用することを示した。
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更新日:2004/12/01 |