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主任研究者 国立がんセンター中央病院 安達 勇 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 輸液が終末期がん患者の症状緩和、QOL改善・満足度にどの程度寄与しうるのか、どのような病態に、どのような輸液を行うのが適正であるのかを明らかにし、輸液の指針を作成することを目標とした。第2年度は 1)「終末期がん患者への輸液に関する医師の考え方・態度の調査」を肺癌と胃癌のがん専門医584名を対象に行った。昨年の実態調査結果と同様に、輸液の治療方針はがん専門医により大きく異なっていた。患者の苦痛、予後、患者・家族の希望、病態が重要であるとの考え、輸液治療の効果、栄養、水分の必要量についての見解の相違と倫理的判断が輸液治療方針の決定に寄与していた。2)「輸液治療における患者満足度の評価尺度の開発」ではコミュニケーション、生活への影響と自覚的治療効果に関する評価尺度12項目の妥当性が証明された。3)「PETによるがん患者の脳活動の画像解析」では治療前の患者の前頭葉新皮質と大脳辺縁系に広範な代謝低下を認め、治療経過により脳代謝、脳器質障害に変動のあることが認めたれた。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 輸液が終末期がん患者の症状緩和、QOL改善・満足度にどの程度寄与しうるのか、どのような病態に、どのような輸液を行うのが適正であるのかを明らかにし、輸液指針を作成することを目標とした。1)「終末期がん患者に対する輸液がQOL、病態に与える影響に関する後ろ向き施設間比較研究」では18施設の協力を得て672例を解析した結果、緩和ケア施設で輸液量が少なく患者QOLもよかった。2)「終末期がん患者への輸液に関する医師の考え方・態度の調査」を肺癌と胃癌のがん専門医584名を対象に行った。輸液治療の方針はがん専門医により大きく異なり、患者の苦痛、予後、患者・家族の希望、病態が重要であるとの考え、輸液の効果、栄養、水分の必要量に対する見解の相違と倫理的判断が輸液治療方針の決定に寄与していた。3)「輸液治療における患者満足度の評価尺度開発」では12項目の評価尺度の妥当性が証明された。4)「終末期がん患者の予後因子に関する調査研究」。5)「PETによるがん患者の脳活動の画像解析」などを調査研究した。
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更新日:2004/12/01 |