11-3 癌専門診療施設における診療教育体制の確立と評価に関する研究
 
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11-3 がん専門診療施設における診療教育体制の確立と評価に関する研究

主任研究者 国立病院四国がんセンター 江口 研二


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
江口 研二
国立病院四国がんセンター 副院長
がん診療専門施設における修練医師に対する総合的教育・研修システムの確立
今岡 真義
大阪府立成人病センター 病院長
がん治療医の基礎及び実地教育
山脇 愼也
国立札幌病院 院長
国立札幌病院におけるがん専門診療の診療教育体制の確立と評価に関する研究
長山 忠雄
千葉県がんセンター センター長
千葉県がんセンターにおける診療教育体制の確立と評価に関する研究
山村 義孝
愛知県がんセンター 部長
地方がんセンターにおける修練医師に対する教育システムの確立とその評価に関する研究
塚本 直樹
国立病院九州がんセンター 院長
がん専門医療施設における診療教育体制の確立と評価に関する研究
坂 英雄
国立名古屋病院 呼吸器科医長
がん薬物療法(medical oncology)修練医師に対する総合的教育・研修システムの確立
吉川 宣輝*
国立大阪病院 外科医長
国立大阪病院における研究医・レジデントの満足度と評価に関するアンケート調査
窪地 淳*
国立病院東京医療センター 外科医長
研修病院におけるがん診療・教育体制の確立と評価の必要性に関する研究
中村 憲二*
国立呉病院 呼吸器外科医長
がん診療における呼吸器外科領域の診療・教育のフォーマット作成の研究
横田 隆*
国立仙台病院 外科医師
癌治療における手術教育体制の確立に関する研究
*:平成11年4月1日−平成12年3月31日


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

全国がんセンター・成人病センター協議会(全がん協)診療専門施設をモデルとして、全がん協施設に対する専門研修教育体制に関する現状調査の結果、がん専門の教育研修制度の質を保証するには、1)(現状ではがん診療の質を検証する基準がないので)原則として年間がん患者診療実績が全患者診療実績の約半数以上を占める施設であること、2)施設研修教育委員会が管理するがん診療に特化した研修教育カリキュラムを有すること、3)院内の教育指導体制を各科に任せるのではなく、施設として統一管理すること、の少なくとも3条件を満たす専門病院を標準的な研修教育施設とすることが望ましいと考えられた。また、1)がん診療教育研修基準カリキュラム作成、2)各施設特色を生かした独自カリキュラムと施設間レジデント交流研修推進、3)レジデント研修評価基準作成が必要と考えられた。


平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨

全国がんセンター・成人病センター協議会(全がん協)診療専門施設をモデルとして、全がん協施設に対する専門研修教育体制に関する提言を行った。即ち、レジデント教育研究要領および概要(標準的研修内容)の作成、レジデント課程修了者に対する全がん協共通修了証書の発行、国立がんセンターと他施設とのレジデント交流研修制度、全がん協教育担当理事の設置を提案した。また各施設の現状調査の結果、がん専門の教育研修制度の質を保証するには、1)(現状ではがん診療の質を検証する基準がないので)原則として年間がん患者診療実績が全患者診療実績の約半数以上を占める施設であること、2)がん診療に特化した研修教育カリキュラムを有すること、3)院内の教育指導体制を施設として統一管理すること、の少なくとも3条件を満たす専門病院を標準的な研修教育施設とすることが望ましく、現在ほとんどの施設で体系的には行われていない、レジデント研修評価基準作成も必要と考えられた。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01