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主任研究者 信州大学医学部 川崎 誠治 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成12年4月1日−平成13年3月31日 平成12年度研究報告 研究成果の要旨 胆道領域がんは重要な臓器、血管が複雑に近接する領域に発生するため、外科的治療により根治をはかるには多くの症例で肝、膵、あるいは主要血管の合併切除を含む侵襲度の高い手術が必要である。その成績向上のためには術前の正確な病態把握、手術適応に対する的確な判断、適正かつ安全な切除術式の確立などが求められている。本研究は胆道領域がんに対して多方面からの検討を加え、拡大手術の安全性の確立と長期成績の向上を目的とするものである。病態把握の面からは、肝阻血再潅流時のNFκ Bの活性化とmediator発現、胆管がん神経浸潤の形成におけるGDNF/Retの役割、肝片葉胆管結紮モデルによる閉塞性黄疸における肝機能評価、USによる肝左葉外側区域容積の測定について検討し、治療の面からは、肝離断におけるCUSAと手割りの無作為化比較、胆道領域がんにおける外部照射の有効性、膵切除術における膵断端処理の工夫、に関して検討を加え種々の知見を得た。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 胆道領域がんに対する根治的な外科治療は、一般に侵襲度の高い手術を要し、その成績向上には、術前における正確な病態の把握・改善、適正で安全な根治切除術の確立が必要である。本研究は、胆道領域がんに対して多方面から検討し、外科治療の安全性の確立と長期成績の向上を目的とするものである。病態の把握の面からは、Cell cycle 関連因子と外科的治療の予後との関係、閉塞性黄疸の肝機能に与える影響、超音波検査を用いた術前肝機能、肝血行動態、肝容積の評価、CT、MRIによる胆道領域がんの進展度診断、神経浸潤とGDNF/Retの関係、を検討し、治療の面からは、術前門脈枝塞栓術、術後の肝再生時における肝細胞機能の遺伝子発現、肝阻血再潅流時の転写因子、サイトカインの動態、肝離断におけるCUSAとforceps fracture 法の比較、術後膵液瘻の防止に関する対策等に関して検討を加え種々の知見を得た。
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更新日:2004/12/01 |