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主任研究者 国立がんセンター中央病院 山本 明史 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 epiluminescence microscopy(ELM)を用いた多数例の解析により、悪性黒色腫早期病変の鑑別診断にかなり有用であることを見出した。sentinel node biopsyによる検討を160例に施行し、色素法にてsentinel node同定率82%、いわゆる正診率100%であり、同リンパ節が転移陰性の場合、リンパ節廓清を施行せずに患者の予後およびQOLを保持するという方向性が見出されつつある。進行期悪性黒色腫に対して、骨髄非破壊的前処置を用いた同種造血幹細胞移植療法はgraft-versus-tumor効果が期待され、臨床試験を2例に施行し検討中である。また、悪性黒色腫特異抗原ペプチドおよび樹状細胞を用いた免疫療法は基礎研究を終え、臨床試験について倫理委員会の承認を得たので、まもなく開始検討する。さらに、リポソームを用いたIFN-β遺伝子導入による遺伝子治療も基礎研究を終え、輸送と保存性に優れた凍結乾燥遺伝子製剤が作製されたので、皮膚および脳転移を対象に臨床試験準備段階に入った。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 epiluminescence microscopy(ELM)を用いた多数例の解析により、悪性黒色腫早期病変の鑑別診断にかなり有用であることを見出した。パワードプラ法による超音波診断(血流信号を流速3〜20cm/秒に設定)により、悪性黒色種の診断・鑑別法として有用であることを見出した。sentinel node biopsy による検討を160例に施行し、色素法にてsentinel node同定率82%、いわゆる正診率100%であり、同リンパ節が転移陰性の場合、リンパ節廓清を施行せずに患者の予後およびQOLを保持するという方向性が見出されつつある。進行期悪性黒色腫に対して、骨髄非破壊的前処置を用いた同種造血幹細胞移植療法はgraft-versus-tumor効果が期待され、臨床試験を2例に施行し検討中である。また、悪性黒色腫特異抗原ペプチドおよび樹状細胞を用いた免疫療法は基礎研究を終え、臨床試験をまもなく開始検討する。さらに、リポソームを用いたIFN-β遺伝子導入による遺伝子治療も臨床試験準備に入った。
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更新日:2004/12/01 |