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主任研究者 京都大学大学院医学研究科 筧 善行 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 初診時の血清PSAが20ng/ml以下で、系統的生検の病理学的所見から、小病巣で比較的分化度が高いと予想される限局性前立腺がん患者において、暫時無治療経過観察(いわゆる待機療法)を行い、個々の腫瘍の増殖速度を解析する(PSA倍加時間で推定する)ことと、T1c前立腺がんの治療戦略としての待機療法の可能性を解析することを目的として、非ランダム化縦断的観察研究を計画した。平成12年1月より登録を開始し、平成13年2月までに66名が中央病理診断を受け、規準に合致した症例のうち32例が待機療法を、10例が非待機療法(手術9、放射線1)を選択した。17例が6ヶ月を経過し、6ヶ月時点でのPSA倍加時間が2年以内の症例は2例(11.8%)であった。この2例にはただちに待機療法の中止と治療開始を勧告したが、1例は患者の希望で待機療法を続行している。2001年3月末までで待機療法患者群において転移の出現は認めていない。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 初診時血清PSAが20ng/ml以下で、系統的生検の病理学的所見が、小病巣で比較的分化度が高いと予想される限局性前立腺がん患者において、暫時無治療経過観察(いわゆる待機療法)を行い、個々の腫瘍の増殖速度をPSA倍加時間で推定することと、T1c前立腺がんの治療戦略としての待機療法の可能性を解析することを目的として、非ランダム化縦断的観察研究を計画した。平成12年1月より登録を開始し、平成13年2月までに66名が中央病理診断を受け、規準に合致した症例のうち32例が待機療法を、10例が非待機療法(手術9、放射線1)を選択している。2001年3月までで待機療法患者群において転移の出現は認めていない。その他成果として、1997年7月以前に待機療法を選択された78例のコホート解析、日本人限局性前立腺がんの患者の治療に伴う疾患特異的QOL調査票の作成と信頼性・妥当性テストなどを遂行した。
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更新日:2004/12/01 |