11-14 50歳未満の適正な乳がん検診のあり方に関する研究
 
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11-14 50歳未満の適正な乳がん検診のあり方に関する研究

主任研究者 国立名古屋病院 遠藤 登喜子


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
遠藤 登喜子
国立名古屋病院 医長
50歳未満の適正な乳がん検診のあり方に関する研究ならびに総括
大内 憲明
東北大学大学院医学系研究科 教授
50歳未満に対するマンモグラフィ検診の精度向上に関する研究
辻 一郎
東北大学大学院医学系研究科 助教授
検診方法からみた50歳未満の乳がん検診の経済評価に関する研究
東野 英利子
筑波大学臨床医学系 講師
50歳未満の乳がん検診に対する超音波検査法の確立と費用効分析
福田 護
聖マリアンナ医科大学 助教授
40歳代と50歳以上のマンモグラム特性に関する比較研究
藤田 広志
岐阜大学工学部 教授
マンモグラムおよび超音波画像を用いたCADの開発と乳がん検診への導入の検討
市原 周
国立名古屋病院 医員
乳がん検診における病理報告システムの作成
高橋 かおる*
財団法人癌研究会附属病院 医員
40歳代の腫瘤非触知乳がんの診断におけるマンモグラフィの役割
朝戸 裕*
国立大蔵病院 医員
妊娠、出産前後の乳房(乳腺)に関する調査
*:平成11年4月1日−平成12年3月31日


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

40歳代の乳がん検診のあり方は未だ世界的結論は得られていない。本研究は、わが国における乳がん罹患率の最も高い50歳未満に対し死亡リスク低減効果のある乳がん検診のあり方を明らかにし、日本女性の乳がん死亡を低減することを目標としている。
今年度の研究では、1)50歳未満に対するマンモグラフィ検診の感度分析 2)40歳代と50歳以上のマンモグラムの特性に関する比較研究 3)乳がん検診における超音波検査法の確立と有効性評価 4)各種がん検診の費用効果比に関する研究 5)乳がんのコンピュータ支援診断(CAD)の開発に関する研究 6)50歳未満の乳がん検診の精度管理のあり方に関する研究を行った。マンモグラフィ併用検診では40歳代においても50歳以上とほぼ同等の成績が期待できることが示唆された。しかしながら、40歳代では高濃度乳房の占める割合が高く、また、石灰化を示す症例が多い事も示唆され、より厳密な精度管理が必要であることも明らかとなった。


平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨

本研究は、50歳未満に対する死亡率低減効果のある乳がん検診のあり方を明らかにし、よって日本女性の乳がん死亡の減少に寄与することを目標としている。研究は、1)50歳未満に対するマンモグラフィ検診の感度分析 2)40歳代と50歳以上のマンモグラムの特性に関する比較研究 3)乳がん検診における超音波検査法の確立と有効性評価 4)各種がん検診の費用効果比に関する研究 5)乳がんのコンピュータ支援診断(CAD)の開発に関する研究 6)50歳未満の乳がん検診の精度管理のあり方に関する研究 を行った。マンモグラフィ併用検診では40歳代においても50歳以上とほぼ同等の成績が期待できることが示唆された。が、40歳代では高濃度乳房の占める割合が高く、石灰化を示す症例が多い事も示唆され、より厳密な精度管理が必要であることが明らかとなった。超音波検査は検査機器、検査法、要精査基準、診断基準などにばらつきが大きく、早急に基準の作成と指導体制の確立が必要である。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01