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主任研究者 国立がんセンター中央病院 岡田 周市 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 主な研究成果は 1)共同研究「肝細胞がんに対する肝動脈塞栓療法(TAE)と肝動注化学療法(TAI)の無作為化比較試験」では、患者の登録を継続し、これまでに69例が登録されたこと(2001年3月現在)、2)SMANCSとlipiodolを用いたTAEとTAIの治療成績を比較検討し、TAEは TAIに比べ治療直接効果は優れるが、肝毒性が強く認められたこと、3)TAE 例において生存期間の30%以上の短縮に関与する因子は、年齢、HCV 抗体、血清albumin値、門脈腫瘍栓、血清α-fetoprotein値であったこと、4)TAE例の5年生存率は23%であり、無治療例の4%に比べ良好であったこと、5)マルチスライスCT搭載アンギオCTシステムを用いて、超選択的なTAEやTAIが可能であること、6)TAEの効果判定に造影超音波が有用であること、7)肝切除例において術前TAEが延命に寄与しないこと、などである。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 主な研究成果は 1)共同研究「肝細胞がんに対する肝動脈塞栓療法(TAE)と肝動注化学療法(TAI)の無作為化比較試験」では、患者の登録を継続し、これまでに69 例が登録されたこと(2001年3月現在)、2)SMANCSとlipiodolを用いたTAEとTAIの治療成績を比較検討し、TAEは TAI に比べ治療直接効果は優れるが、肝毒性が強く認められたこと、3)TAE例において生存期間の30%以上の短縮に関与する因子は、年齢、HCV抗体、血清albumin値、門脈腫瘍栓、血清α-fetoprotein値であったこと、4)TAEの適応とされている肝細胞がん例(腫瘍径2-5cm、門脈腫瘍栓なし、肝予備能良好(Child-PughのGradeA,B)のうち、無治療で経過が観察された14例の3年生存率が17%であったこと、5)マルチスライス CT 搭載アンギオCTシステムを用いて、超選択的なTAEやTAIが可能であること、6)TAEの効果判定に造影超音波が有用であること、などである。
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更新日:2004/12/01 |