11-21 遺伝性腫瘍の遺伝子診断の実施の方法とその評価に関する研究
 
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11-21 遺伝性腫瘍の遺伝子診断の実施の方法とその評価に関する研究

主任研究者 栃木県立がんセンター研究所 菅野 康吉


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
菅野 康吉
*1 栃木県立がんセンター病院 医長
*2 栃木県立がんセンター研究所 室長
遺伝子検査の精度向上に関する研究
岩間 毅夫
佐々木研究所付属杏雲堂病院 部長
生涯、世代を視野にいれた遺伝性消化管腫瘍における診断治療のあり方の研究
牛尾 恭輔
国立病院九州がんセンター 副院長
遺伝性腫瘍に関する知識の提供および広報活動に関する研究
岡村 仁
*1 国立がんセンター研究所支所 室長
*2 広島大学医学部 教授
遺伝情報開示後の心理社会的側面に関する研究
福嶋 義光
信州大学医学部 教授
包括的遺伝医療システムにおける遺伝情報管理に 関する研究
藤田 伸
国立がんセンター中央病院 医員
遺伝性腫瘍への理解を深めるための効果的広報活動の研究
平家 勇司
国立病院四国がんセンター 医員
遺伝子診断実施に伴う心理・倫理・社会的問題点の検証と対策
斎藤 聡*1
青森県立中央病院 副部長
異なった集団における消化器癌患者より解析したがん抑制遺伝子変異の意義
松末 公彦*1
国立病院九州がんセンター 研究員 
がん転移に関する遺伝子診断を目的にした転写関連遺伝子(mta2)の機能解析
*1:平成11年4月1日−平成12年3月31日
*2:平成12年4月1日−平成13年3月31日


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

遺伝性腫瘍の遺伝子診断を臨床応用するためには遺伝相談を中心とするクライエントの支援体制の整備が不可欠である。家族性大腸腺腫症(FAP)および遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)を対象として遺伝相談を前提とした遺伝子検査を実施し、同時に遺伝子検査が被験者に及ぼす心理社会的影響の調査を行う共同研究プロとコールを作成した各施設の倫理委員会の承認後、平成11年12月より全国8施設の参加による多施設共同研究を開始し、平成13年3月までに90例が登録された。さらに本研究では遺伝相談を実施するために必要なカウンセリング用資料の作成、文書、インターネット等を利用した遺伝性腫瘍についての情報提供、がん専門病院において遺伝相談の対象と考えられる症例数の調査、遺伝性腫瘍患者とその家族に対するフォローアップと社会的支援等についての研究を行った。


平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨

遺伝性腫瘍の遺伝子診断を臨床応用するためには、遺伝相談を中心とする患者支援システムの整備が不可欠である。本研究では全国8施設の参加により家族性大腸腺腫症(FAP)および遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)を対象として遺伝相談と遺伝子検査を行い、また遺伝子検査が被験者に及ぼす心理社会的影響の調査を行う多施設共同研究を各施設のIRBの承認を得て平成11年12月より開始し、平成13年3月までに90例が登録された。本研究は次期の本研究班においてもそのまま継続される予定である。その他、日本人HNPCC家系の臨床遺伝学的特徴についての研究、遺伝カウンセリングに必要な説明用資料の作成、一般および医療関係者を対象とするインターネットによる遺伝医療と遺伝性腫瘍についての情報提供、がん専門病院における遺伝性腫瘍の拾い上げと一般集団において遺伝カウンセリングの対象となるクライエントを家族歴から推定する試み等についての研究を行った。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01