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主任研究者 大阪大学医学部 三好 康雄 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 家族性乳がん113家系を解析した結果、BRCA1 、BRCA2の変異をそれぞれ15例、21例に同定した。そのうちBRCA1のコドン63は異なる4家系(27%)に、また BRCA2のコドン1858の異常は異なる7家系(33%)に認められ、日本人のfounder mutationと考えられた。BRCA1に8ケ所、BRCA2に6ケ所の遺伝子多型を同定し、散発性乳がんの罹患性との関連をcase-control studyで検討した。その結果、BRCA1のコドン38、BRCA2のコドン289、455、743(3者は連鎖)、およびコドン1132、2414(両者は連鎖)のvariant alleleを有する女性は、乳がんに罹患するリスクが低下していた(オッズ比はそれぞれ0.44、0.50、0.44)。エストロゲンの合成・分解に関与する酵素の遺伝子多型では、乳がんの罹患性を上昇させるもの(CYP17の5'非翻訳領域、CYP19のintron 4のくり返し数の多型、COMTのコドン158)、減少させるもの(CYP19のコドン39、CYP1A1のコドン462および3'非翻訳領域)を同定した。これらの遺伝子多型は乳がんのリスクを推測する上で有用と考えられた。
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更新日:2004/12/01 |