12-4 画像診断に基づく消化器がん、肺がんのclinical stagingの確立とstaging別の治療法の選択に関する研究
 
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12-4 画像診断に基づく消化器がん、肺がんのclinical stagingの確立とstaging別の治療法の選択に関する研究

主任研究者 栃木県立がんセンター 石川 勉


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
石川 勉
栃木県立がんセンター 部長
消化器および呼吸器がんにおけるclinical stagingの確立と予後に関する研究
森山 紀之
国立がんセンター中央病院 部長
画像診断に基づく膵がん及び肺がんの予後推定と画像staging別の治療法の選択に関する研究
岡崎 正敏
福岡大学医学部  教授
肝細胞癌のclinical stagingの確立と治療法適応の評価
関口 隆三
国立がんセンター東病院 医長
消化器がんの予後からみた画像診断に基づくclinical staging の確立に関する研究
中田 昌男
国立病院四国がんセンター 医師
画像診断に基づく肺がんのstagingと治療法の選択に関する研究
東光 太郎
金沢医科大学 助教授
ポジトロン断層法による肺がんのclinical stagingの確立とstaging別の治療法の選択に関する研究
竹尾 貞徳
国立病院九州医療センター 医長
EBCTを用いた肺癌における縦隔大血管浸潤の有無の判定に関する研究
平松 義規
国立療養所中部病院 医師
全身PETを用いた肺がん術前病期診断と予後評価に関する有用性の研究
小河原 光正
国立療養所近畿中央病院 医長
気管支エコーによる肺がんの上皮内がん、大血管、縦隔浸潤などの臨床的診断と治療法選択に関する研究
松枝 清
愛知県がんセンター 医長
ヘリカルCTによる胆道・膵悪性腫瘍の進展度診断能および進展度別にみた治療法の有用性についての研究


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

本年度の成果は、膵がんの治療前CT画像で上腸間膜動脈(SMA)に半周以上腫瘍を認めた症例は全例手術所見にてSMAへの浸潤を確認できた。そして、膵がんと連続する腫瘍をSMAの半周以上に認める病期症例のうち、全身化学療法の行われた群と積極的な治療が行われなかった群の成績は未治療群では150.3日、化学療法群では179.2日であり、CT画像上SMAに浸潤を認めた進行膵がんでは全身化学療法群と非積極的治療群に有意の差を認めなかった。しかし、術中放射線照射群・対外放射線照射+化学療法群では非積極的治療群に較べて生存期間は延長し、有意な差を認めた。肺がんの治療後の再発頻度とF-18 fluorodeoxyglucose(FDG)ポジトロン断層法のFDG集積値(standardized uptake value:SUV)との関係を検討した結果、Stage I の肺がん患者の術後無病5年生存率は低FDG集積群(SUV<5)の88%に対し、高FDG集積群(SUV=>5)では17%であった。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01