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主任研究者 国立がんセンター中央病院 松野 吉宏 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 がん治療の選択に際して最も重要な拠り所の一つである病理診断の施設間較差を是正することを目的に、複数の専門病理医による臓器がん特有の診断基準作成と現行基準の問題点の明確化、臓器病理学横断的な病理技術や診断基準普及手段の検証を行っている。複数の肺癌専門病理医の参加により、非浸潤性小型肺腺癌と良悪性境界病変の鑑別診断基準案を作成してその妥当性の検証を行うとともに、さらに初期浸潤癌の診断基準作成に着手した。軟部肉腫専門病理医による多数症例の検討を実施し、組織型診断の妥当性・信頼性は滑膜肉腫・小円形細胞肉腫・脂肪肉腫で高く、MFH・紡錐形細胞肉腫で低いことを示した。また、組織分化度に基づいたMIB-1悪性度評価法が従来法よりも妥当性・信頼性に優れていることを示した。免疫染色技術の標準化推進のためのガイドライン作成や、一般病理医への教育・啓蒙活動の有効性評価についても検討準備を進めた。
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更新日:2004/12/01 |