12-11 高悪性軟部肉腫の診断と治療の確立に関する研究
 
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12-11 高悪性軟部肉腫の診断と治療の確立に関する研究

主任研究者 国立がんセンター中央病院 梅田 透


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
梅田 透
国立がんセンター中央病院 医長
軟部肉腫に対する化学療法の効果−多施設共同研究システム構築に関する研究
石井 清一
札幌医科大学 教授
滑膜肉腫に対するペプチド抗原療法の開発
川井 章
岡山大学医学部 講師
軟部肉腫切除後の患肢機能評価
吉川 秀樹
大阪大学医学部 教授
骨軟部肉腫患者におけるRT-PCRを用いた腫瘍細胞の同定と臨床への応用
舘崎 慎一郎
千葉県がんセンター 部長
進行軟部肉腫に対する治療法の開発
松本 誠一
財団法人癌研究会附属病院 副部長
高悪性軟部肉腫に対する外科治療の研究
荒木 信人 (班友)
大阪府立成人病センター 部長
融合遺伝子による実地臨床診断


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

全国悪性軟部腫瘍登録については登録表、システムの改変を行った。基礎研究と基礎研究の臨床応用では滑膜肉腫患者の血液中における融合遺伝子が形成するタンパクを標的とするT-リンパ球の分離が行われた。融合遺伝子による実地臨床診断としては血液、組織中の融合遺伝子の同定による病期診断の可能性が示された。外科治療では手術単独例の治療成績が示された。主要神経切除では坐骨神経切除後の歩行解析を用いた患肢機能は歩幅、歩行速度が切断より劣るも患者の満足度は良好であった。動静脈の再建により患肢を温存例の合併症は少なく、良好な患肢が得られた。化学療法については進行軟部肉腫に対する多施設臨床第2相試験の登録症例は21例となった。進行例に対する治療として軟部肉腫孤立性肺転移に対する切除例の5年生存率は52.3%であった。切除不能な進行軟部肉腫に対して選択的動脈注入療法により腫瘍縮小効果が得られ切除可能となる例がみられた。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01