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主任研究者 国立療養所久里浜病院 横山 顕 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 本年度は食道・頭頸部がん188例、対照535例を登録した。男性飲酒者ではALDH2ヘテロ欠損で食道がんは11倍、頭頸部がんは6倍リスクが上昇した。日本酒換算0-1合未満のALDH2正常型の男性を基準とすると、ALDH2正常型では3合以上でも20倍の食道がんリスクであったが、ALDH2ヘテロ欠損型では1-2.9合で46倍、3合以上では164倍であった。現在・過去の飲酒で赤くなる体質を聞いてALDH2欠損を判定する方法は、感度・特異度とも89%と高い妥当性を示した。赤くならない人では、3合以上の飲酒で食道がんリスクは11倍であったが、現在か過去に赤くなった人では、1-2.9合で21倍、3合以上で94倍であった。ALDH2欠損が食道多発異形成に関与することも示された。アセトアルデヒドを産生するナイセリア菌をマウスに生着させ、アルコール摂取で腫瘍が発生するかの実験を開始した。アセトアルデヒドのDNA障害の指標となるN2-Ethyl-Gの測定系を確立した。
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更新日:2004/12/01 |