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主任研究者 国立がんセンター 若林 敬二
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成12年4月1日−平成14年3月31日 平成12年度研究報告 研究成果の要旨 Aminophenylnorharman (APNH) はF344ラットに肝・大腸発がん性を示し、β-catenin、Apc、k-rasに変異を誘発した。Gpt deltaマウスのAPNH (10, 20 ppm)の変異スペクトラムはPhIP、MeIQxのものと類似していた。APNHのp53ノックアウトマウスに対する肝発がん性は雌により高頻度に認められた。濃色ビールの抽出画分はマウス肝臓におけるMeIQx、PhIPのDNA付加体形成を抑制した。グレープフルーツジュース飲用によるPhIPによるDNA損傷抑制効果は吸収阻害ではないことがわかった。PhIPやIQは培養細胞系で軽度にCOX-2発現を増加させた。PhIPのDonryuラットの心肥大生成には系統差、週齢差、性差があった。PhIP誘発ラット乳がんでBrca1蛋白の発現低下が認められた。またTrp-P-1はハムスターにおいて肝発がん性を示し、MeIQxは高脂肪食併用投与によりラットに大腸がんを誘発した。 平成11年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨 P450の存在下にNorharamnとAnilineが反応して変異原性APNHが生成する。APNHは代謝活性化されGuanineとの付加体を生成する。APNHは、Gpt deltaマウスにおいてin vivo変異を誘発し、p53ノックアウトマウスに対し肝発がん性を示した。またF344ラットに肝・大腸発がん性を示した。ビール及びグレープフルーツジュースはPhIP等のHCAの変異原性、DNA付加体形成を抑制した。PhIPはDonryuラットに心肥大を誘発した。PhIP誘発ラット乳がんでは過剰なメチル化により不活化される遺伝子が存在し、またBrca1蛋白の発現低下が認められた。Trp-P-1および4.8-DiMeIQxはハムスターの系において膵発がん促進作用を示した。MeIQxは高脂肪食併用投与により大腸発がん性を示した。 平成12年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |