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主任研究者 財団法人佐々木研究所 黒川 雄二 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成11年4月1日−平成12年3月31日 *3:平成13年4月1日−平成14年3月31日 平成13年度研究報告 研究成果の要旨 本研究は、ヒトがん発生要因化学物質の検索に有用な、動物を用いた新しい試験法の開発と確立を目的としている。 1)遺伝子改変動物を用いる方法では、ヒトプロト型H-ras遺伝子導入マウスにBHTを組み合わせたrasH2/BHTモデル, C3H背景のp53欠失C3H/Heモデル, ヒトプロト型H-ras遺伝子導入ラットモデル, p53欠失/rasH2二重遺伝子操作動物モデルが開発され、その有用性が示された。また、MutaMouseを用いた突然変異のシークエンス解析、種々のras群遺伝子改変動物の解析によって、発がん過程における突然変異あるいはras遺伝子群の役割を明らかにした。 2)従来のげっし類を使った短・中期試験法では、新しく開発された雄ラットにPGE2を組み合わせた大腸発がん検出系、雌ラットを用いた多臓器発がん試験系、コリン欠乏アミノ酸食ラット肝発がん系に肝部分切除を組み合わせた試験系、ラットおよびマウス二段階子宮発がん試験系の有用性が示された。また、ラット肝ペルオキシゾーム増殖過程に関与する新たな遺伝子産物の発現特性について検討した。 平成11年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨 本研究は、ヒトがんの発生要因化学物質の検索に有用な、動物を用いた新しい試験法の開発と確立を目指してきた。1)遺伝子改変動物を用いる方法では、ヒトプロト型 H-ras (rasH2)導入マウスでの導入rasの構成的発現が初めて確認され、rasH2にBHT投与を組み合わせた肺発がんモデル、C3H背景のp53欠失マウスの確立、ヒトプロト型H-ras導入ラットモデルの樹立、p53欠失/rasH2導入モデルの開発等で有用性が示され、MutaTMMouseを用いた突然変異部分の塩基配列解析も進んだ。2)げっし類を使った短・中期試験法では、雄ラットにPGE2を組み合わせた大腸発がん検出系、雌ラットの多臓器発がん試験系、コリン欠乏食と肝部分切除を組み合わせたラット肝発がん試験系、ラット及びマウスの二段階子宮発がん試験系がそれぞれ開発された。ラット肝ペルオキシゾーム増殖過程に関与する新たな遺伝子産物の発現特性についての検討も進んだ。 平成12年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |