10-11 大腸がんの肝・肺転移例に対する治療法の確立に関する研究
 
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10-11 大腸がんの肝・肺転移例に対する治療法の確立に関する研究

主任研究者 愛知県がんセンター 加藤 知行


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
加藤 知行
愛知県がんセンター 副院長
大腸がんの肝・肺転移に対する集学的治療に関する研究
森 武生
都立駒込病院 副院長
大腸がんの血行性転移に対する治療の基礎及び臨床研究
杉原 健一
東京医科歯科大学医学部 教授
大腸がん肝転移の治療方針の確立に関する研究
望月 英隆
防衛医科大学校 教授
大腸がん肝・肺転移の手術適応並びに集学的治療に関する研究
山本 順司
*1 国立がんセンター中央病院 医長
*2 財団法人癌研究会癌研究所附属病院 医長
大腸癌肝転移に対する合理的外科治療法の確立に関する研究
東山 聖彦
大阪府立成人病センター 医長
大腸癌の肺転移例に対する外科治療法の確立に関する研究
鴻江 俊治
国立九州がんセンター 医長
大腸がん肝転移の切除適応に関する研究
*1:平成12年4月1日−平成13年3月31日
*2:平成13年4月1日−平成14年3月31日



平成13年度研究報告 研究成果の要旨

本研究の目的は大腸癌肝・肺転移例に対する治療法の選択基準と有効な治療法の確立である。「肝転移」病理分類案として、1)同時性肝転移、肝転移個数4個以上、肝所属リンパ節転移、肝外病変、腫瘍遺残、肉眼的胆管浸潤なし、腫瘍偽皮膜なしの7因子を予後不良因子としてスコア化する分類案 2)原発巣の組織型とリンパ節転移、肝転移巣の個数と最大径を組み合わせた分類案、 3)肝転移個数、肝転移最大径、肝外病変、CEA値、原発巣シンパ説転移をスコア化したAnなどを検討した。肝外転移再発の危険因子として肝実質外進展、原発巣のbudding liver cell entrapmentが挙げられた。原発巣からの肝転移危険因子として接着因子であるE-cadherinとLamininについて検討した。「肝転移」病期分類案として原発巣リンパ説転移、配点に個数、肺外病変、CEAをスコア化したものを作成した。肺転移の予後因子としてCEA値、heparan sulfate発現、転移巣・原発巣の臨床病理学的因子などの意義を検討した。


平成12年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨

本研究の目的は大腸癌肝・肺転移例に対する治療法の選択基準と有効な治療法の確立である。[肝転移]診断についてはsuperparamagnetic iron oxide造影によるMRIの有効性を,治療については多発性肝転移に対する術前化学療法とマイクロターゼ焼灼療法,ラジオ波組織焼灼療法の有効性を検討した。肝転移関連因子としてTS,DPD,接着分子の意義を検討した。病期分類案は,班参加施設から集積した肝転移症例678例を対象として,原発巣の組織型とリンパ節転移,肝転移巣の最大径と転移個数を組み合わせた分類と原発巣因子,転移巣因子5つをスコア化した分類案を作成した。[肺転移]肺切除術式は3cm未満例では部分切除あるいは区域切除でよく,3cm以上では肺葉切除とリンパ節郭清を行う。胸腔鏡手術では断端を十分に採る必要があり術中洗浄細胞診を行う。班で集積した327例を対象に肺転移の病期分類案を作成した。

平成12年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01