10-16 がん治療におけるIVRの技術向上と標準化に関する研究
 
がん研究助成金タイトルバー
がん研究助成金 計画研究 計画研究一覧へ戻る

10-16 がん治療におけるIVRの技術向上と標準化に関する研究

主任研究者 国立がんセンター中央病院 佐竹 光夫


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
佐竹 光夫
*1 国立がんセンター東病院 医員
*2 国立がんセンター中央病院 医長
IVRの標準化の為の画像診断の研究
荒井 保明
愛知県がんセンター 部長
がん治療におけるInterventional CT-systemの応用
松井 修
金沢大学医学部 教授
進行癌におけるquality of lifeの改善のためのIVR手技に関する研究
吉岡 哲也
奈良県立奈良病院 部長
肝・胆道系悪性腫瘍に対するIVRの向上と標準化に関する研究
齋藤 博哉
旭川厚生病院 主任医長
進行胆道癌におけるIVRを主体とした集学的治療
中島 康雄
聖マリアンナ医科大学 教授
がん治療におけるIVRの効果とその費用分析
*1:平成13年4月1日−平成13年8月31日
*2:平成13年9月1日−平成14年3月31日



平成13年度研究報告 研究成果の要旨

IVRの新しい手技の開発とがんの様々な病態に対する臨床応用として、悪性腫瘍による椎体転移の疼痛に対し、侵襲が少なく即効性の疼痛緩和効果のある経皮的椎体形成術について研究した。経皮的椎体形成術の臨床応用において疼痛が緩和される症例群と緩和されるが疼痛が残存する症例群が存在することが明らかとなり治療効果に影響を与える因子を解析した。これは進行癌におけるquality of life の改善のための他治療との併用を考慮するうえで重要である。IVR支援のための機器の新しい応用として、肝腫瘍に対する経皮的ラジオ波焼灼療法をIVR-CT system を用いて経皮的画像誘導下に臨床応用し、良好な成績が得られた。進行胆道癌におけるIVRを主体とした集学的治療では悪性胆道閉塞に対す胆道内瘻化をEMSを用いた症例に放射線治療を併用した。腔内照射を併用した症例群では従来の放射線治療や非切除術の成績と比較し良好で統計学的な有意差を認めた。


平成12年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨

IVRの手技を用いた局所療法の精度向上として、動注化学療法の手技の簡便化と治療の長期継続および合併症の回避のための新しいカテーテルを考案し臨床応用した。手技の簡便化は患者の侵襲軽減ばかりでなくIVR治療の対費用効果の改善に寄与する可能性が示唆された。IVRの新しい手技の開発とがんの様々な病態に対する臨床応用として、悪性腫瘍による椎体転移の疼痛に対し、侵襲が少なく即効性の疼痛緩和効果のある経皮的椎体形成術について研究した。経皮的椎体形成術の臨床応用において疼痛が緩和される症例群と緩和されるが疼痛が残存する症例群が存在することが明らかとなり治療効果に影響を与える因子を解析した。さらに磁石同士の吸着力、保磁力で管腔壁を固着させ、固着された管腔壁を子磁石が親磁石側に貫通して吻合を作成する永久磁石吻合術の臨床応用に向けての基礎実験を行い、永久磁石吻合術の担がん状態における応用についても研究した。

平成12年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



前の研究へ   次の研究へ

| がん研究助成金トップへ |


更新日:2004/12/01