10-23 共通プロトコールに基づいた膵がん外科的療法の評価に関する研究
 
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10-23 共通プロトコールに基づいた膵がん外科的療法の評価に関する研究

主任研究者 名古屋大学医学部 二村 雄次


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
二村 雄次
名古屋大学医学部 教授
局所進行膵がん切除の臨床的意義に関するプロスペクティブ・スタディ
加藤 紘之
北海道大学医学部 教授
局所進行膵がんの積極的切除の安全性に関する研究
高田 忠敬
帝京大学医学部 教授
拡大郭清術式と標準郭清術式の安全性に関するプロスペクティブ・スタディ
木下 平*1
国立がんセンター東病院 部長
切除不能進行膵がんに対する治療法の開発
小西 大*2
国立がんセンター東病院 医長
切除不能進行膵がんに対する治療法の開発
川原田 嘉文*1
三重大学医学部 教授
標準郭清範囲設定に関するプロスペクティブ・スタディ
伊佐地 秀司*2
三重大学医学部 助教授
標準郭清範囲設定に関するプロスペクティブ・スタディ
石川 治*1
大阪府立成人病センター 主幹
拡大郭清範囲設定に関するプロスペクティブ・スタディ
高尾 尊身*2
鹿児島大学医学部 助教授
膵癌外科的療法の分子生物学的評価
*1:平成10年4月1日−平成13年3月31日
*2:平成13年4月1日−平成14年3月31日



平成13年度研究報告 研究成果の要旨
 
膵がん、特に膵頭部がんに対する拡大手術の意義を客観的に評価するために、手術適応および手術術式を含めた多施設の共通プロトコール案を決定した。プロトコールの概要は、1)対象は膵頭部の浸潤性膵管がん、2)膵頭部に付着したリンパ節のみを郭清する"標準術式"とリンパ節・神経叢の広範囲郭清を行う"拡大手術"の二群を設定しrandomized control studyを行うというものである。このプロトコールに従って、2000年3月から登録を開始し、2002年3月31日までに73例の症例を集積した。手術の安全性を評価するために昨年12月31日までに登録された58例について検討すると、拡大手術では広範囲におよぶリンパ節・神経叢郭清のために、有意に手術時間が延長し、術中出血量も増大するものの、術後合併症、入院期間、在院死亡率で標準手術と大きな差は認められず、十分安全に施行できることが確認された。


平成12年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨

膵がん、特に膵頭部がんに対する拡大手術の意義を客観的に評価するために、手術適応および手術術式を含めた多施設の共通プロトコール案を決定した。プロトコールの概要は、1)対象は膵頭部の浸潤性膵管がん、2)膵頭部に付着したリンパ節のみを郭清する"標準術式"とリンパ節・神経叢の広範囲郭清を行う"拡大手術"の二群を設定しrandomized control studyを行うというものである。このプロトコールに従って、2000年3月から登録を開始し、2002年3月31日までに73例の症例を集積した。手術の安全性を評価するために昨年12月31日までに登録された58例について検討すると、拡大手術では広範囲におよぶリンパ節・神経叢郭清のために、有意に手術時間が延長し、術中出血量も増大するものの、術後合併症、入院期間、在院死亡率で標準手術と大きな差は認められず、十分安全に施行できることが確認された。

平成12年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01