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主任研究者 国立がんセンター 塚田 俊彦 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成13年4月1日−平成14年3月31日 平成13年度研究報告 研究成果の要旨 ヒト悪性腫瘍細胞株が産生する悪液質惹起因子を解析した結果、リポプロテインリパーゼ活性を抑制する熱感受性物質及びグリセロール放出能を有する熱耐性物質の存在が明らかになり、分子量はそれぞれ60 kDa及び1 kDaと推定できた。また、がん悪液質モデル動物では、従来褐色脂肪組織でのみで発現するとされていたuncoupling proteinが発現していることが明らかになった。幼若ラットを用いた認知行動学的解析により、サイトカイン投与後の中枢神経系への慢性効果が長期持続することを示した。乳癌において腫瘍細胞のIL-8産生は予後不良のマーカーとして利用できることが示唆された。Body Mass Indexを用いたやせの指標と空腹時血漿グレリン濃度とを比較検討した結果、やせの程度とグレリン濃度が有意な相関を示すことを明らかにした。また、悪液質モデル動物の体重をグレリンの末梢経路からの投与により増加させることができ、グレリンの悪液質治療への応用の可能性を示した。 平成12年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨 ヌードマウスに移植して著しい体重減少をもたらすヒト悪性腫瘍細胞株が産生する悪液質惹起因子の解析の結果、リポプロテインリパーゼ活性を抑制する熱感受性物質及びグリセロール放出能を有する熱耐性物質の存在が明らかになり、分子量はそれぞれ60 kDa及び1 kDaと推定できた。乳癌において腫瘍細胞のIL-8産生は予後不良のマーカーとして利用できることが示唆された。胃で産生され食欲調節作用を有するグレリンが、食欲抑制作用をもつレプチンに拮抗すること、胃切除を受けた胃がん患者では健常者と比較して血中グレリン濃度が半減していることが明らかになった。Body Mass Indexを用いたやせの指標と空腹時血漿グレリン濃度とを比較検討した結果、やせの程度とグレリン濃度が有意な相関を示すことが明らかになった。また、悪液質モデル動物の体重をグレリンの末梢経路からの投与により増加させることができ、これによりグレリンの悪液質治療への応用の可能性を示した。 平成12年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |