 |
||||||||||||||||||
主任研究者 九州大学大学院医学研究院 岩本 幸英 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 骨肉腫化学療法の多施設共同研究（NECO95-J）を行い、その中間成績を分析した結果、累積５年生存率77.1％と良好な成績を得た。しかし、術前化学療法無効例に対する薬剤変更でも大きな予後改善は得られず、薬剤の増加や治療期間の延長が治癒率を向上させるかは疑問であった。骨肉腫における癌抑制遺伝子の関与を明らかにするため、RBおよびp53の様々な変異を持つ骨肉腫細胞株を樹立し、骨肉腫発生に関与していると思われる遺伝子群を同定した。手術療法では、術前療法著効例では切除縁を縮小可能であるが、無効例や再発例では治癒的切除縁が必要であることを明らかにした。ユーイング肉腫については、PBSCT併用高用量化学療法による予後改善の可能性や、細胞周期制御因子p27の発現が予後予測因子として有用であることを示した。軟骨肉腫は外科的切除のみが有効な治療法であり、手術が困難な症例は予後不良であるため、遺伝子治療開発のための基礎として、自殺遺伝子導入による腫瘍縮小効果を確認した。 平成12年度研究成果の要旨
|
||||||||||||||||||
前の研究へ 次の研究へ | がん研究助成金トップへ | |
||||||||||||||||||
更新日:2004/12/01 |
||||||||||||||||||