11-10 良好な生検所見を有する限局性前立腺がんの臨床的追跡を基盤とした病態に関する研究
 
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11-10 良好な生検所見を有する限局性前立腺がんの臨床的追跡を基盤とした病態の研究

主任研究者 香川医科大学泌尿器科学教室 筧 善行


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
筧 善行
香川医科大学医学部 教授
T1c前立腺がん待機療法症例における再生検の検討
鳶巣 賢一
国立がんセンター中央病院 病棟部長
早期前立腺がんの正確な病期診断と適切な治療法の選択に関する研究
篠原 信雄
北海道大学医学部 講師
早期前立腺がん患者における精神的問題の解析
赤倉 功一郎 
千葉大学医学部 講師
高分化・小病巣前立腺癌の特性と治療
頴川 晋
北里大学医学部 講師
前立腺癌病理の人種差の検討
前田 修
大阪成人病センター 医長
高齢者早期前立腺癌に対する内分泌療法の問題点
白石 泰三
三重大学医学部 教授
前立腺生検の診断精度亢進に関する研究
住吉 義光
国立四国がんセンター 医長
前立腺全摘除術術後のPSA failureを予測する術前因子


平成13年度研究報告 研究成果の要旨

血清PSAが20ng/ml以下で、系統的生検の病理学的所見から、小病巣で比較的分化度が高いと予想される限局性前立腺がん患者において、暫時無治療経過観察(待機療法)を行い、PSA倍加時間を測定(個々の腫瘍の増殖速度を推定)し、T1c前立腺がんの治療戦略としての待機療法の可能性を解析することを目的として、非ランダム化縦断的観察研究を計画した。平成12年1月よりパイロット研究の登録を開始し、平成13年12月までに48例が待機療法を、10例が非待機療法(手術9、放射線1)を選択した。平成14年2月末までに待機療法選択の48例中41例が6ヶ月以上を経過し、6ヶ月時点でのPSA倍加時間が2年以下の症例は4例(9.8%)認めた。2001年3月末までで待機療法患者群において転移の出現は認めていない。このパイロット研究を受け、プロトコールの細部の見直しを行い、本研究を平成14年1月より開始している。

平成12年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01