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主任研究者 国立がんセンター 津田 洋幸 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 環境内分泌かく乱物質のうち、アルキルフェノール類、フタル酸エステル類、等について、ラットにおける発がん修飾作用とその機序について明らかにすることを目的とした。乳腺発がん高感受性ヒト正常型c-Ha-ras遺伝子トランスジェニックラットでは、洗剤由来のnonylphenol(NP)は飼料濃度10〜25ppmの低用量域で雌雄の乳腺発がんを促進し、高感受性状態では乳腺発がんを促進する可能性が示された。子宮発がんにおいては1000ppm 4-n-octylphenol および4-tert-octylphenol(4tOP)は影響しなかった。肝発がんにおいても4tOPは影響なく、前立腺発がんでもn-benzyl butylphthalate(BBP)および4nOPは影響しなかった。ヒト培養細胞において、4nOPは弱エストロゲン作用物質として核内および細胞膜型ERを介した2つのシグナル伝達経路に作用している可能性が示された。ヒト乳がん細胞株においてNPはS-9mix処理によりエストロゲン様活性は全く消失してしまう事が明らかとなった。 平成12年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |