![]() |
||||||||||||||||||||||
主任研究者 慶應義塾大学医学部 渡邊 昌彦 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 大腸がんにおけるCOX-2発現は血管新生、接着、浸潤と関連し、肝転移に関与することを証明した。またCOX-2は肝の繊維化やがん化と関連し、COX-2阻害剤はそれらを抑制した。卵巣明細胞腺がんのMUC1ムチン発現性はがん細胞の腹膜への接着を規定する因子であることを示した。DNAマイクロアレイを用い網羅的に遺伝子解析し、胃がんの悪性度に関連するMMP-7、TGF-β、RIII, fibronectin precursor など70種を抽出した。がん化に関連するDNAメチル化を検討し、膵がんや大腸がんの異常メチル化遺伝子約100種を同定した。それらの遺伝子断片のうち染色体17q21にマップされたクローンmethylated tumor31(MINT31)の近傍から、カルシウムチャンネルをコードするがん抑制遺伝子CACNA1Gが同定した。食道がんの放射線感受性マーカーHDGFを同定した。膵がん細胞の無血培養液から質量分析計で、特異的に産生される335Daのペプチドを同定した。このペプチドはがん抑制遺伝子産物DMBT1蛋白のC末端29個のアミノ酸配列にほぼ一致することを証明した。 平成12年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨 大腸がんにおけるCOX-2発現は血管新生、接着、浸潤と関連し、肝転移に相関する予後因子であり、またCOX-2は肝の繊維化およびがん化と関連することを証明し、COX-2阻害剤が大腸がんや肝がんの治療薬となりうることを示した。卵巣明細胞腺がんにおいてMUC1ムチンやTGFβRIIが予後因子となることを示した。DNAマイクロアレイを用い胃がんの悪性度に関連する70種の遺伝子を抽出した。膵がんや大腸がんで異常メチル化遺伝子約100種を同定し、それらの遺伝子断片のうちカルシウムチャンネルをコードするがん抑制遺伝子CACNA1Gを同定した。食道がんにおいてHDGFが放射線感受性マーカーであり、MMP-7とMT1-MMPが悪性度と相関することを明らかにした。膵がん細胞無血清培養液から質量分析計を用い、特異的に産生される蛋白を同定し、それががん抑制遺伝子産物DMBT1蛋白のC末端29個のアミノ酸配列にほぼ一致することを明らかにした。 平成12年度研究成果の要旨
|
||||||||||||||||||||||
![]() ![]() | がん研究助成金トップへ | |
||||||||||||||||||||||
更新日:2004/12/01 |